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過去の記事一覧
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文化が失われるということ ー 英語に掻き消されていくフィリピンの面影
私が70年代にフィリピンのマニラで生まれたとき、うちの親が私に英語の名前を付けようとしました。それを聞いた祖父が母に「なぜわざわざ英語の名前を付けるの?スペイン語の名前にしなさい!」と、文句を言ったそうです。フィリピン… -
少数派の気構え
私が私であるということは、自分が考えねばならぬ 人権、自由ということについて何処彼処でありとあらゆる方面から声高に叫ばれているわけですが、昨今いろいろなところでセクシャルマイノリティの方々の「権利を、自由を認めよ!」… -
マンデル=フレミング・モデルに対する誤解(2)ー 失われた20年の正体(その18)
こんにちは、島倉原です。 前回は、「変動為替相場制のもとでは、マンデル=フレミング・モデルにより、理論的には財政政策の効果はないとされている」という議論が誤っていることを解説しました。 今回は、「変動為替相場制のもと… -
ナショナリズム論(7) 国家の必要性
国家について ナショナリズムについて論じた有名な本を参照し、国家(ネイション・ステート)について考えてきました。繰り返しになるところもありますが、国家について少しまとめてみます。 国家の近代性 アントニー・… -
【激論!酒鬼薔薇世代】私たちはキレる世代だったのか。
過日、浅草浅間神社会議室に於いてASREAD執筆者の30代前半の方を集め、座談会の席を設けました。今回はゲストに著述家の古谷経衡さんをお迎えして、いわゆる「キレる世代」と言われた私たちの世代の実情や、また社会に対する考え… -
山田方谷を知っていますか? ―日本の偉大な先人たち―
人類史上には有名な人たちがたくさんいますが、その偉大さにも関わらず、なぜか知名度がそれほどない人物もたくさんいます。知名度が伴わない人の代表例というのもおかしな話だとは思いますが、日本史上においては、山田方谷(やまだ … -
日本国憲法の諸問題 ー自由についての疑念ー
はじめてASREADに書かせていただく後藤と申します。私は学習塾をやりつつ文筆の修練をしている身です。ASREADの執筆陣はみなさん才気に溢れていて、私といたしましては尻込みしてしまうところもあるのですが、足りない才を根… -
マンデル=フレミング・モデルに対する誤解(1)ー 失われた20年の正体(その17)
こんにちは、島倉原です。 今回から3回にわたり、財政政策の効果が無い、あるいは効果が乏しいことの論拠としてしばしば持ち出される、マンデル=フレミング・モデルについて解説してみたいと思います。 マンデル=フレミング… -
松下幸之助、出光佐三から学ぶデフレ不況の乗り越え方
日本は、1997年のデフレ突入以降15年以上続く長いデフレ不況によって、企業は疲弊し、従業員の給料は上がらず、企業も従業員も共に苦しむことになりまた。 しかし、一方で、このような時代に台頭してきた企業もあります… -
安倍内閣の「成長戦略」(2)「混合診療の全面解禁」
安倍内閣の「成長戦略」でもう一点、筆者が危惧しているのは「混合診療」の全面解禁問題だ。政府の規制改革会議は三月二十七日、「選択療養制度(仮称)」の創設を提言した。これは、患者と医師の合意を前提に、保険診療と保険外診療の… -
ナショナリズム論(6) 対E・J・ホブズボーム
近代的領域国家 E.J.ホブズボーム(Eric John Ernest Hobsbawm, 1917~2012)の『ナショナリズムの歴史と現在』を参照し、ナショナリズムについて考えてみます。 本書ではまず、〈私は「… -
安倍内閣の「成長戦略」(1)「外国人労働者受入れ拡大」
前回まで、安倍内閣の外交・安全保障政策に関して概ね肯定的に論じてきたが、筆者は決して安倍内閣の政策を全面的に支持しているわけではない。「アベノミクスの第三の矢」と言われる「成長戦略」には不適切なものが多いと考える。 … -
安倍内閣の安全保障政策(3)「日米防衛協力の指針」改定交渉
安倍内閣は発足以来、防衛政策の抜本的見直しを矢継ぎ早に打ち出してきている。まず、防衛費に関して十一年続いた削減傾向に歯止めをかけ、2013年度は前年比0.8%、2014年度は2.8%の増額に踏み切った。 国内の法整備… -
オシャレでスマートなスーパーグローバル大学のキャッチコピーを比較してみた
以前に『スーパーグローバル大学(笑)』という記事を書きました。推進している文部科学省に、恥ずかしいので止めましょうと書いたわけですが、考えてみれば役人も上の方針にはなかなか逆らえないのかもしれません。某ホサ官(ホサれた官… -
ナショナリズム論(5) 対アントニー・D・スミス
近代主義者と原初主義者と永続主義者 アントニー・D・スミス(Anthony D. Smith, 1933~ )の『ネイションとエスニシティ』を参照し、ナショナリズムについて考えてみます。本書では、ネイションやナショナ… -
一人で泊まるラブホテルのススメ「実践編」
「平日極楽、金曜地獄、死んでも泊まれぬ土曜の夜」 というフレーズを知っているだろうか?うん、知るわけがないよね。私がいま作った「一人ラブホフリーク」を象徴的に現した言葉だからだ。元ネタは不謹慎ながら「ジャワの極楽、… -
クルマ社会がもたらす地方都市の荒廃 – 新しい交通システムLRTに未来はあるか
モータリゼーションによって消えつつある駅前の商店街 近年、路面電車の再評価が行われ、世界の各都市で路線の復活や新設が進んでいます。LRT(Light Rail Transit)という、機能や意匠の優れた交通システムと… -
安倍晋三と書いて、新自由主義者と読む
安倍晋三首相はどこに向かっているのか 安倍首相は新自由主義者なのか?ということがときおりネット上などで議論されることがあります。私などははっきりと、安倍首相は小泉純一郎の後継者であり、はっきりと新自由主義的な構造改… -
積極財政こそが成長戦略
インターネット動画「チャンネルAjer」の収録を行いました。 今回は「積極財政こそが成長戦略」というタイトルで、全体で約35分のプレゼンテーションです。 動画:チャンネルAjer『積極財政こそが成長戦略①』島倉原… -
安倍内閣の外交政策(2)「地球儀を俯瞰する外交」
日本の総理大臣の外遊先といえばまず米国、そして中韓というのが長く通例であった。だが安倍総理は「地球儀を俯瞰する外交」を掲げ、就任以来わずかのあいだに、ASEAN(東南アジア諸国連合)全加盟国、GCC(湾岸協力会議)全加…