- Home
- 過去の記事一覧
過去の記事一覧
-
真偽の領分 ―佐村河内守事件から見る―
2000年に放送された三谷幸喜脚本のテレビドラマ『合い言葉は勇気』の主人公、 暁仁太郎は、佐村河内守を彷彿とさせる。 偽物の物語に救われる物語 役者である暁は、とある村の青年に頼まれ、ニセ弁護士として、その… -
なぜ、都知事選で家入一真は惨敗したのか?~ネットリベラルと左翼の共通の陥穽について~
今月9日に行われた都知事選ですが、主要候補として舛添要一候補、宇都宮健児候補、細川護熙候補、田母神俊雄候補の4候補が争いました。そして、次点としてネット系のビジネスを手がける若手実業家の家入一真候補が主要候補についで5位… -
スーパーグローバル大学(笑)
スーパーグローバル? 2014年2月15日(土) にグランフロント大阪で、柴山桂太さんと施光恒さんによるトークイベントが開催されました。ダニ・ロドリック『グローバリゼーション・パラドクス 世界経済の未来を決める三つの道… -
日米のバブル崩壊後を比較する ー 失われた20年の正体(その11)
こんにちは、島倉原です。 過去3回は、1930年代の米国大恐慌及びそこからの回復原因を巡る主流派経済学系列の学説(マネタリズムやニュー・ケインジアン)を検証し、金融緩和に偏重したその論理や結論に批判を加えてきました。 … -
橋下大阪市長出直し選挙に見る議会制民主主義の劣化
橋下徹・大阪市長が、今月3日、市長辞職と出直し選への出馬を正式に表明しました。今回の出直し選では、各方面から批判の声が上がっています。かつて橋下大阪市長は、大阪府知事時代に、任期途中で知事を辞職し、『市』を解体するものと… -
情報社会における情報の欠乏というパラドクス
私は、以前書きました記事において、3回に渡って、現在のネット社会における危機的状況について解説しました インターネットでの言論活動について インターネットが招く現代の危機 現代人はインターネットメディアと… -
いろは歌の美しさ
優先順位 ものごとには、優先順位(priority)があります。 人間は心を持っていますから、それぞれの人がそれぞれの理由を持っています。そのため、それぞれの人は、異なった優先順位によって動くことになるのです。… -
バレンタインデーという風習に思う文化の国境線
文化の国境線 全国では十年来の大雪警報も発令され、厳寒となった2月。クリスマスの記憶も薄れた頃に、雪と共に帰ってきたのは、もうひとつのカップルイベント……そう、「バレンタイン」の季節である。独り身にとっては、寒さに反比… -
「自由が絶対善なのだ」というイデオロギーについて
「自由」と言えば聞こえがいいのです。もちろん、「言論の自由」とか「信教の自由」など、民主主義国家なら当然ながら守るべき自由があります。しかし、何もかも「自由」にするべきではないことは、誰でも分かるでしょう。「盗む自由」や… -
「リフレ派のアイドル」バーナンキ氏の虚実 ー 失われた20年の正体(その10)
こんにちは、島倉原です。 今回は、アメリカの中央銀行FRBの前議長(議長在任:2006年2月1日~2014年1月31日)である、ベン・バーナンキの議論を取り上げてみたいと思います。 彼は「大恐慌の権威」として著名な経… -
「民主主義は最悪な政治といえる」という言葉の真意
「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」とはイギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉ですが、ほとんどの場合この言葉は、逆説的に「民主主義こそが最良である」と… -
日本経済の成長&景気循環メカニズム
インターネット動画「チャンネルAjer」の収録を行いました。 今回は「日本経済の成長&景気循環メカニズム」というタイトルで、全体で約45分のプレゼンテーションになっています。 動画:『日本経済の成長&景気循環メカ… -
【特別寄稿 西部邁 】言葉は過去からやってくる
「未来への挑戦だ」、「変革の断行だ」と叫び立てる者が跡を絶たない。それどころか、それを日常の挨拶のようにして遣う人間がその数を増しております。その背景には「人間礼賛」と「進歩軽信」という、理念における二つのモダン(近代… -
オウム真理教問題と現代日本の抱える親子関係の歪み
先日、元オウムで、現在「ひかりの輪」の代表の上祐史浩氏のある講演動画(上祐史浩『オウム真理教の問題の心理学的な分析』)を見たのですが、上祐氏はこのオウムという集団と、現在日本の多くの家庭が抱いている歪んだ親子間の愛情関係… -
ケインジアンによる財政政策無効論? ー 失われた20年の正体(その9)
こんにちは、島倉原です。 今回は、アメリカの経済学者クリスティーナ・ローマーが書いた“What Ended the Great Depression?(何が大恐慌を終わらせたのか?)”という論文(1992年、以下「ロー… -
マネタリズムを検証する ー 失われた20年の正体(その8)
こんにちは、島倉原です。 今回は、「(失われた20年の原因についての)金融緩和不足説」の源流であるマネタリズムの創始者、ミルトン・フリードマン(アメリカの経済学者、1976年ノーベル経済学賞受賞)の著書「大収縮1929… -
オバマ大統領はTPA法案を運よく通せても、TPP交渉で譲歩できない
2014年1月9日、ついに米国議会にTPA法案が提出されました。TPA法案が可決されれば、米国議会はTPPをはじめとする通商協定に対して、修正は許されずイエスかノーの投票で批准を決めることになるとして、日本のメディアは… -
建設的な議論のために
議論について 物事を考えたり思想を深めたりする場合、そこには論理が必要になります。そのためには、本を読んだりして勉強することももちろん必要ですが、他人と議論するということも重要になってきます。 他人と議論をすると… -
どうして日本の行政改革は進まないのか?
日本では、バブルが崩壊した90年代以降行政改革論が非常に流行し現在に至るまで、未だに「行政改革!」や「脱官僚!」といったフレーズを掲げる政治家や政党が人気を博しています。 曰く「縦割りの行政が悪い」曰く「官僚主導の… -
本当に東日本大震災を忘れないために
先日、友人と二人で飲みに行っていたのですが、なんとなく東北の震災復興の話になりました。震災の発生直後は、なんとなくお祭り騒ぎをして盛り上がることに対して自粛を促そうとする雰囲気がありましたが、また一方では、あまり自粛ムー…







