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アーカイブ:2014年 1月
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【特別寄稿 西部邁 】言葉は過去からやってくる
「未来への挑戦だ」、「変革の断行だ」と叫び立てる者が跡を絶たない。それどころか、それを日常の挨拶のようにして遣う人間がその数を増しております。その背景には「人間礼賛」と「進歩軽信」という、理念における二つのモダン(近代… -
オウム真理教問題と現代日本の抱える親子関係の歪み
先日、元オウムで、現在「ひかりの輪」の代表の上祐史浩氏のある講演動画(上祐史浩『オウム真理教の問題の心理学的な分析』)を見たのですが、上祐氏はこのオウムという集団と、現在日本の多くの家庭が抱いている歪んだ親子間の愛情関係… -
ケインジアンによる財政政策無効論? ー 失われた20年の正体(その9)
こんにちは、島倉原です。 今回は、アメリカの経済学者クリスティーナ・ローマーが書いた“What Ended the Great Depression?(何が大恐慌を終わらせたのか?)”という論文(1992年、以下「ロー… -
マネタリズムを検証する ー 失われた20年の正体(その8)
こんにちは、島倉原です。 今回は、「(失われた20年の原因についての)金融緩和不足説」の源流であるマネタリズムの創始者、ミルトン・フリードマン(アメリカの経済学者、1976年ノーベル経済学賞受賞)の著書「大収縮1929… -
オバマ大統領はTPA法案を運よく通せても、TPP交渉で譲歩できない
2014年1月9日、ついに米国議会にTPA法案が提出されました。TPA法案が可決されれば、米国議会はTPPをはじめとする通商協定に対して、修正は許されずイエスかノーの投票で批准を決めることになるとして、日本のメディアは… -
建設的な議論のために
議論について 物事を考えたり思想を深めたりする場合、そこには論理が必要になります。そのためには、本を読んだりして勉強することももちろん必要ですが、他人と議論するということも重要になってきます。 他人と議論をすると… -
どうして日本の行政改革は進まないのか?
日本では、バブルが崩壊した90年代以降行政改革論が非常に流行し現在に至るまで、未だに「行政改革!」や「脱官僚!」といったフレーズを掲げる政治家や政党が人気を博しています。 曰く「縦割りの行政が悪い」曰く「官僚主導の… -
本当に東日本大震災を忘れないために
先日、友人と二人で飲みに行っていたのですが、なんとなく東北の震災復興の話になりました。震災の発生直後は、なんとなくお祭り騒ぎをして盛り上がることに対して自粛を促そうとする雰囲気がありましたが、また一方では、あまり自粛ムー… -
金融政策と財政政策 ー 失われた20年の正体(その7)
こんにちは、島倉原です。 失われた20年の原因を巡る諸説の妥当性について、何回かに分けて分析してきましたが、今回以降は残った「(7)金融緩和不足説」「(8)財政出動不足説」を対比しながら検討してみたいと思います((8)… -
フィリピン台風で明らかとなった国土強靭化の重要性
昨年11月に発生した台風30号がフィリピンに甚大な被害をもたらしました。 -
異化効果の照らすもの
1.ふたつの異化 文学上での効果として、異化という手法がある。それは、日常的に慣れ親しんでいるものを、例えば宇宙人の目から見た人間を描写するときのように、対象を奇妙なもの、滑稽なもの、非日常的なものに変容さてしまう手法… -
ミュンヒハウゼンのトリレンマに関する若干の考察
確実な知識? 何かを話すということは、実はいろいろと大変なことだと思います。 好き勝手に話してばかりいると、他の人から信用できないやつだと思われてしまいます。他人からの信用を失うと、学業や仕事など、日々の生活をし… -
食品偽装を防ぐために
食品偽装への対策 昨年末、阪急阪神ホテルズをはじめ多くの企業で、メニューの記載と異なる食材を使っていたことが発覚した。近年多発している食品偽装を受けて第三者委員会の設置等が提案されているが、企業への監視を強めるこ… -
長谷川三千子『神やぶれたまはず』ともう一つの解答
はじめに 長谷川三千子さんの『神やぶれたまはず 昭和二十年八月十五日正午』は、素晴らしい作品だと思います。この本を参考にして、大東亜戦争の敗戦と戦後体制について少し考えてみようと思います。 大東亜戦争の敗戦の瞬… -
グローバル“競走”が全てではない — 箱根駅伝を通じて「国力」の意味を考える
ブログサイトを眺めていたら「駅伝を五輪種目にできないでしょうか」という記事が目にとまりました。 -
アベノミクスで所得が増えない理由とは
去年一年間、安倍首相はアベノミクスという経済政策を掲げ、一定レベルの成果を収めたかのようにも見えます。株価は上昇し、デフレの状況を示す各指標も随分と改善しました。 しかし、デフレから脱却出来たわけではなく、中小企業… -
「国家の輪郭」としての靖国神社 — 首相の靖国参拝に求められる「論理」について
安倍首相が、就任1周年を迎えるタイミングで靖国神社に参拝していたことが明らかになりました。政権発足から1年が経ったから参拝するというのは意味がよく分かりませんし、首相談話に言われるような「不戦の誓い」が靖国神社という場… -
安倍首相の靖国参拝に反対する理由
12月26日、安倍首相が靖国神社に参拝を行いました。国内外では賛否両論様々な意見が述べられています。 国内外の賛否両論の声 国内外で挙がっている賛否両論の声をまとめてみました。 駐日アメリカ大使館の声明 …