放火犯は同じ風向き。いまも繰り返される報道の手口
- 2017/3/1
- 社会
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それは朝日新聞
この冬は大規模な火災が各所で発生しています。くれぐれも火の取り扱いには注意したいものです。ただし「火のない所に煙は立たない」は科学的には語弊があります。窓辺においた金魚鉢が太陽光を集め発火する「収れん火災」もあるからです。
また、火のない所に煙を立てる人もいます。一般社会におけるそれは「放火魔」と呼ぶ、憎むべき犯罪者ですが、報道の世界ではたびたび散見します。日本史に残る報道放火魔は朝日新聞です。吉田清治の作り話を元に、いわゆる「従軍慰安婦」を作り出し、韓国をはじめ国際的な世論を燃え上がらせました。そいて「日本叩き」の材料にされます。
証言を元に記事を書く場合、証言者の経歴や人となりは必ずチェックするものです。対面ならば少々いじわるな質問を交えつつ、話しの一貫性を確認し、伝聞ならその人の背景を追い掛けます。思想的な偏りにも注意が必要であることは言うまでもないでしょう。朝日新聞はこの作業を怠ったばかりか、現代史家の秦郁彦氏が疑問を呈しても黙殺し、燃えさかる炎に薪をくべ続けてきました。そしてこの放火から炎上させる手口は広まり、いまも特定の勢力が火のないところに放火しています。
ワールドワイドな自作自演
手口はこうです。「報道されていた」ことを「根拠」としてニュースや主張を再生産するのです。「慰安婦」では朝日新聞の報道を元に、日本人活動家が国連や周辺国に人権問題として持ち込み、まさか自分の国を貶める活動をする人がいるとは思わない海外の人らは、それを鵜呑みにして発する批判を「海外の声」として国内で報じます。ワールドワイドな自作自演ですが、朝日新聞が誤報を認めた今でも、慰安婦を人権問題とすり替える論調が残っているは、このキャンペーンが大成功を収めたからです。いまこの瞬間も「ヘイトスピーチ」や「女性の人権」、そして「貧困」が、同様の手口で世界中への拡散が試みられています。
ネットスラングではこうした方向性で、熱心に活動する人々を「反日」とまとめます。
ヌーハラというデマ
「ヌーハラ」という言葉をご存知でしょうか。知らなくても問題ありません。とある反日ネット民の造語だからです。それは「ヌードルハラスメント」なる存在していない現象を指し、常識に照らせば「妄想」ながら、マスコミ各社がこれを報じます。
火元は「世界が激怒する日本の”ヌーハラ”」と題した、自らのツイートをまとめ記事です。すでに記事を削除か、非公開となっているので、騒動を紹介した拙ブログの採録から孫引きします。
“欧米系の外国人がざるそばを注文しましたが、店員が説明しなかったのでざるに麺つゆを掛けました。これは日本人店員の落ち度です。ざるそばの食べ方を誰もが知ってると思って外国人に説明しないのは店員の不作為による損失であり、ある意味外国人への差別的扱いです。国際化のためにはざるそばのような特殊な食べ方する料理は禁止すべき。”
“白い服を来た客にカレーうどんを提供するのもヌーハラと言えるでしょう。一流の店は紙エプロンを渡しています。客に紙エプロンを渡さない店がカレーうどんを提供するのもヌーハラです。カレーそばも同じです。”
“欧米では音を立てずに食事することを子供の頃からしつけられてます。しかし日本では”ズズーズ”と野生動物のように音を立てて食べることを強制されます。それが欧米人からすれば差別以外の何物でもありません。”
“大半のラーメンが豚肉を使っているために結果的にムスリムの人たちを追い出して差別しているとゆうことです。たとえ差別してるとゆう意識がなくても差別は差別です。”
・・・呆れるばかりですが、要するに「日本は悪い国、ダメな国、差別する国」としたい、一方的な妄想を「まとめ」ただけのものが、「学研」が運営するニュースサイト『GetNaviWeb』が「物議」として報じ、その記事を毎日新聞のサイトが転電します。
ネットで話題という欺瞞
放火に協力した理由を、学研に問い合わせると、「(騒動も含めて)話題になっていた」と回答。しかし、リアルタイムのネットは騒動というより「嘲笑」でした。一連のツイートは「戦争法廃止の国民連合政府応援隊」を名乗るアカウントで「ヌーハラ」以外は、日本政府、安倍政権の悪口ばかり。ある種の方向性、それは「反日」のために書き起こされていることは明らかで「日本を貶めるための捏造事件」と報じるべき事件です。
ところが「物議」と表現することで、ヌーハラそのものが議論されていたのではないかと読者に誤解を与えることでき、その目論見は達成されます。フジテレビの『とくダネ!』など、数々の「報道」が「報道」を論拠として後追いしたからです。「ネットで議論」「ネットで話題」と紹介するだけで、火元がどんな来歴の人物か、本当にそんなハラスメントがそもそもが妄想であることに触れません。その結果、「ヌーハラ」の既成事実化に成功します。
吉田清治と同じ悪質性
すでに「戦争法廃止の国民連合政府応援隊」のアカウントが削除されています。いわゆる「逃走」したわけですが、報道されたという事実だけは残り、削除された後も「ワイドショーなどでも取りあげられていた」という引用のされ方で、「ヌーハラ」は日本批判の火種として残されました。事実無根の吉田清治の詐話を発火点とした「慰安婦」とまったく同じ構造で、これが報道放火魔の悪質性です。
「ヌーハラ」を掲載した学研が、ニュースバリューを判断する能力がないだけと、油断ができないのは、こうした政治的意思が感じられる放火は、なぜか反日方向でしか火がつかないところにあります。そして真贋怪しい情報を安倍政権や自民党に手厳しい毎日新聞のサイトが転電しています。経験則ながら学研に政治的意思、方向性を感じずにはいられません。
ベビーカー騒動の真実
年明けには「ベビーカー騒動」というものもありました。お寺に初詣にでかけたら、混雑時のベビーカー参拝の自粛を呼びかける看板があり、それは子育てママを萎縮させることになる! と、怒りのツイートをすると、ネットで拡散され、いま小池百合子都知事閣下の懐刀を自称するかの振る舞いで、メディアを席巻する東京都北区選出の都議会議員 音喜多駿氏が即座に「社会の不寛容」とブログで詰りヒートアップ。そしてやはり「騒動」になったとテレビ朝日『モーニングショー』が報じます。
番組のなかで、怒りのツイート発した火元は「A氏」とだけ紹介されますが、ツイッターのプロフィール欄には、韓国出身で15才のときにカナダに移住し、それから来日して18年(騒動当時)という在日韓国系カナダ人。ならば習慣の違いによる誤解か偏見があると考えるのが自然ながら、A氏のプロフィールは番組では一切報じられません。そのつぶやきの内容は日本語による日本批判、日本叩きばかりでしたが、これについても一切触れはしません。ネットでの騒動を見たという、同局社員玉川徹氏もコメントしますが、同じくプロフィールにはまったく触れません。A氏の素性を隠すことにより、まるで一般的な日本人の声だと視聴者を騙すことに成功しています。
当該寺院では過去にベビーカー利用による事故が起きており、苦肉の策の自粛呼びかけで、番組でも寺院の苦悩を伝え、A氏とやらも理解したと紹介。つまり「ネットから騒動が起きました。誤解でした」。先の「ヌーハラ」と同じ構造で、反日という風向きも同じです。
真意はわかりません。しかし、証言者の人柄や背景に触れず、報道されたという事実だけが残される報道。朝日新聞が生み出した「慰安婦の手口」と見事に重なります。
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