あきらめこそ勝利の秘訣
- 2015/2/24
- 社会
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<愛国のパラドックス> SPECIAL TRAILERS
佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は終わった』が、1月27日、アスペクトより発売されました。
日本の抱えるさまざまな問題を、<パラドックス>というコンセプトに基づいて明快に論じたもので、amazonでは発売前日から三週間以上、イデオロギー部門で1位を記録しています。
岩手県の達増拓也知事は、ツイッターで二度にわたり、次のようにコメントしました。
「我が国最高の保守評論家による、保守愛に満ちた保守論。保守本来のリアリズムと寛容さは国の宝なので、この本で良き保守主義者が育つことを期待します」
https://twitter.com/tassotakuya/status/561424919867580416
「保守愛に満ちているがゆえに、実際に日本で見られる様々な保守的言動について徹底的に批判している本なので、多くの人たちに読んでほしい」
https://twitter.com/tassotakuya/status/561756796616851456
同書に収録された15本の論考の中から4本を特別にセレクト、SPECIAL TRAILERSとして連載します。
本ではさらに刺激的な分析が展開されていますので、あわせてご覧下さい。
http://amzn.to/1A9Ezve
本稿をお読みいただいている皆さんは、日本の現状に問題意識を持つ方々でしょう。そして国家や国民としてのまとまりを大事にする、いわゆる保守の立場から、わが国のあり方をより良い方向に変えたがっているものと思います。
「歴史や伝統の尊重」を付け加えなかったのは、国家や国民としてのまとまりを大事にする限り、これらが含まれるのは自明であるからにすぎません。とまれ、そのような皆さんに何を申し上げるべきか。
何より強調したいのは、保守的な立場から日本の改革を目指すのであれば、改革のゴール、つまり目的のみならず、その進め方、つまり手段においても保守主義的な姿勢を取るべきだということでしょう。目的と手段を切り離すことはできません。「何をするか」と「どんな形でするか」は、常に密接不可分なのです。
改革を目指すというのは、もともと左翼的な姿勢。保守本来のものではありません。ですから保守主義の改革志向は、気をつけていないと「保守主義的な目的を、左翼的な姿勢で追求する」という自己矛盾に陥ります。
何かを改革するときは漸進(ぜんしん)主義で進める、すなわち物事をなるべくゆっくり変えてゆくのが保守主義です。また改革を行なう点は、あくまで最小限にとどめねばなりません。改革が良い結果をもたらすかどうかは、結局のところやってみなければ分からないし、予想もしていなかった弊害が生じる危険もあるからです。
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