一人で泊まるラブホテルのススメ「実践編」
- 2014/6/5
- 文化
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「平日極楽、金曜地獄、死んでも泊まれぬ土曜の夜」
というフレーズを知っているだろうか?うん、知るわけがないよね。私がいま作った「一人ラブホフリーク」を象徴的に現した言葉だからだ。元ネタは不謹慎ながら「ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア」からだが、「一人ラブホフリーク」にとって、金曜日の夜と土曜日の夜における宿泊が如何に困難であるか、を的確に表現したかったのである。
今更恐縮だが、ラブホテルに一人で泊まることを「一人ラブホ」と呼称し、何を隠そう筆者はその重篤なフリークなのであって、この「一人ラブホ」が如何に素晴らしいものであり且つ高度な社会的意味合いを有するかの詳細については、本連載の第一回目『一人で泊まるラブホテルのススメ』を参照されたい。
さて連載二回目の今日は、評判であった第一回目の記事を受けて、「では実際に、一人でラブホテルに泊まるのにはどのようなコツが要るのか。或いはどのような戦術的技巧を習得するべきなのか」という、主に初学者向けの「実践編」にあたる、というところであろう。
無論、「ちょっとごめんよ」という感じで暖簾をくぐって何食わぬ顔で受付のオバちゃんに代金を渡せば、今日から貴方も立派な「一人ラブホフリーク」の仲間入りであるが、ラブホ業界は一般のシティホテルやビジネスホテルと違って、地域にもよるが様々な慣習が存在する。「実戦」を経験する前に、図上演習としてこれらの「慣習」を頭の中に叩きこんでおこくことは無駄ではないであろう。
ステップその1『ラブホテルの種類や仕組みを知ろう!』
ラブホテルの宿泊(滞在)は、大きく分けて3つに分類される。概ね60分~180分前後の「休憩」(ショートタイム)、概ね早朝から夕方までの「サービスタイム」、夜から朝・昼迄の「宿泊」という3つの形態に分かれる。ただし、地域やホテルによっては「サービスタイム」が存在しなかったり、「入室から10数時間~保障」という「チェックタイム起算制」を導入している場合も増えており、現在ではラブホテルの滞在形態は多様化しているので注意されたい。
第一回目の記事『一人で泊まるラブホテルのススメ』でも触れたように、この国の一般の旅館業の多くが、「9時5時」で働く「模範的労働者」の生活スタイルを基準にしたもの(例、15:00チェックイン、翌10:00チェックアウト)である以上、筆者のような朝方に眠り昼過ぎに起きるという「典型的夜型徘徊人間」にとっては、滞在時間の拘束が少なく、明け方にチェックインして夕方まで惰眠を貪れる「一人ラブホ」が宿泊施設として第一の選択肢になるのは言うまでもない。となれば、「一人ラブホフリーク」にとって、必然的に狙っていくのは「サービスタイム」あるいは「宿泊」のどちらかである。120分とか180分しか滞在のできない「ショートタイム」は選択肢から全く外れるので、本稿では考慮しない。
・話を整理すると、
「一人ラブホフリークのラブホ利用」の形態は、
1)「サービスタイム」(滞在時間が長ければ長いほうが良い)
2)「宿泊」(チェックアウト時間が15:00など遅ければ遅い方が良い)
3)、上記1)、2)のいずれでもない「チェックアウト時間起算制」(この場合、滞在保障時間が長ければ長いほうが良い)
という条件に限局され、これに掛ける事の料金設定等々、という感じになる。この場合、最も禁忌すべき駄目なラブホは、そもそも「サービスタイム」が存在せず、休憩120分、宿泊が20:00チェックイン、10:00チェックアウトなどの2種類の体系しか無いとか言うやつで(都心のエキチカ、旧い物件には結構ある=殿様商売だから)、これならばシティホテルと何の代わり映えもなく、「滞在時間の自由」「夕方まで惰眠を貪れる」ことが最大のメリットである「一人ラブホ」の魅力が存在していないので、こういったラブホはまず、いくら料金が安くとも除外される。これらの情報は、ラブホ情報の大手ポータルサイト、略称「ハピホテ(ハッピーホテル)」等に掲載されているので、事前に滞在ターゲットとした街やIC(インターチェンジ)の周辺にあるホテルの「滞在体系」の入念なリサーチが必要であろう(ただし年末年始、GW、クリスマスなどの繁忙期には、これらポータルサイトの掲載情報は全く当てにならない=勝手に独自の滞在体系を臨時的にホテル側が設定する=から覚悟せよ)。
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