カテゴリー:思想
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女たちを 禍いとして 死すべき身の 人間どもに 配られたのだ
ヘシオドス『神統記』より
第一項
修学旅行が終わり、受験へと意識が向かいはじめる季節。なんとなく憂鬱な季節。
いつも…
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『序章 世界と国家と人生、そして道』
【目次】
序章 世界と国家と人生、そして道
第一節 心世界
第二節 境界線
第三節 垣領域
第四節 国家間
第五節 言乃葉
第六節 日本国
第七節…
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今回も藤田和日郎先生の作品から。題材は『からくりサーカス』です。この作品も週刊少年サンデーで連載されていた名作です。単行本は全43巻です。
子供を助ける大人のキャラクター
すでに読んでいる方にはお分か…
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一つの神話があります。
例えば、それは“パンドラの匣”。
その物語では、神様がすべての悪を封じ込めた匣を、地上における最初の女性であるパンドラに渡します。それは、決して開けてはいけない匣なのです。開け…
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私たちは、夢を見ることがあります。夢から覚めたとき、私たちは夢の世界から、この現実の世界に戻ってきます。
では、夢と現実の境界は、どこにあるのでしょうか?
胡蝶の夢
夢と現実の問題を語る上で、最も有名…
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photo by bozzo
演出家・多田淳之介が主宰する東京デスロックは、2012年5月に上演した『MORATORIUM モラトリアム』(STスポット)以降、韓国との共同制作を除いて表現形態が変化した。そし…
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まずは、藤田和日郎先生の『うしおととら』からご紹介します。この作品は週刊少年サンデーで連載されていた名作です。単行本は33巻と外伝1巻です。
魅力的なキャラクター
『うしおととら』は、妖怪を退治で…
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第五節 散る桜
散る桜 残る桜も 散る桜
良寛の句より
第一項
桜の満開が過ぎ、桜の花びらが舞い散る。
僕は、図書館で本を読んでいた。ニーチェの『…
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世の中には、漫画というジャンルがあります。
現代日本において、漫画好きという方はかなりの割合で存在していると思われます。私も、重度の漫画マニアからすれば笑われるようなレベルではありますが、漫画を好きな人間の…
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第四節 桜の樹の下には
桜の樹の下には屍体が埋まっている!
梶井基次郎『桜の樹の下には』より
第一項
上条さんは不思議な人だと思う。
あれだけの美貌もさることながら、…
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第三節 和歌
やまとうたは、
人の心を種として、
万(よろづ)の言の葉とぞなれりける。
『古今和歌集』[仮名序]より
第一項
一葉「桜が咲き始めていますね。」
上条さ…
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近代的な価値観を超克するために、政治上におけるデモクラシー(民主主義、民衆政治)・思想上におけるリベラリズム(自由主義)・経済上におけるキャピタリズム(資本主義)を批判してきました。
対進歩主義
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資本主義(キャピタリズム)について、西欧における代表的な論者の意見を参照してきました。最後に、高橋是清(1854~1936)の見解を参照します。
高橋是清は、財政家であり政治家です。江戸の生まれで、日本…
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第二節 日本神話
かれここをもちて、
今に至るまで天皇命等(すめらみことたち)の御命(みいのち)長からざるなり。
『古事記』より
第一項
一葉「佳山君。日本最古の歴史書には、…
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今回は、イギリスの経済学者ケインズ(John Maynard Keynes, 1883~1946)と、オーストリアの経済学者シュンペーター(Joseph Alois Schumpeter, 1883~195…
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マックス・ヴェーバー(Max Weber, 1864~1920)は、ドイツの社会学者・経済学者です。社会学の黎明期の主要人物の一人です。
ウェーバーの資本主義の精神
ヴェーバーが1904年から…
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第一章 桜の章
桜の花びらが、静かに舞っている。
桜の美しさは、彼女に、とても良く似合う。
彼女は、僕の瞳を見て、持っていた石を胸の前で、僕に見えるようにかざして言った。
「この石は“…
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近代的な価値観を超克するために、ここからしばらくは、経済上におけるキャピタリズム(資本主義)について検討していきます。
資本主義という言葉
資本主義(capitalism)という言葉は、かなり曖昧…
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一なる神への信仰は、一なる神の神話を生む。
一なる神は、一なる我の否定において。
一なる我は、一なる神の否定において。
我の否定において、神の肯定が成される。
神の否定において、我の肯定…
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西欧における自由論について、代表的な論者の意見を見てきました。ここでは、それぞれの自由論を考慮し、西欧の自由一般について振り返ります。
西欧「自由」の定義について
西欧における自由の代表的論者は、…
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2016-4-14
「日本死ね」騒動に対して、言いたいことは色々あるのですが、まぁこれだけは言わなきゃならないだろうとい…
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アメリカの覇権後退とともに、国際社会はいま多極化し、互いが互いを牽制し、あるいはにらみ合うやくざの…
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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。
心から祝福したい。…
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