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投稿者プロフィール
藤原 央登劇評家
1983年大阪府生まれ。劇評家。演劇批評誌『シアターアーツ』などに、小劇場演劇の劇評を執筆。共編著『「轟音の残響」から――震災・原発と演劇』(晩成書房)
藤原 央登一覧
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確定的な過去と未来の狭間で 劇評:KAKUTA『愚図』
撮影:相川博昭 劇作家・演出家の桑原裕子が主宰するKAKUTAの新作『愚図』は、『痕跡』で桑原が第18回鶴屋南北戯曲賞を受賞(2015年)後、初となる長編作品である。ひき逃げ事故に遭い、その後に失踪した少年。家… -
笑えない悲喜劇 劇評:東京デスロック『亡国の三人姉妹』
photo by bozzo 東京デスロックが『かもめ』に続いて、チェーホフの『三人姉妹』を多田淳之介の構成・演出で上演した。『가모메 カルメギ』と題した『かもめ』は、韓国のDoosan Art Cen… -
31年ぶりに再演された名作 劇評:シアターコクーン・オンレパートリー2016 芸術監督 蜷川幸雄・追悼公演『ビニールの城』
2016年『ビニールの城』 Bunkamuraシアターコクーン 撮影:細野晋司 劇団唐組(元・状況劇場)を主宰する劇作家・演出家の唐十郎が、俳優の石橋蓮司が主宰する劇団第七病棟に書き下ろし、1985年に… -
正義と悪に二分された社会をサバイブするための手がかりとは 劇評:笑の内閣『ただしヤクザを除く』
2年ぶりに東京公演を行った笑の内閣 撮影=松山隆行 2005年結成の京都の劇団・笑の内閣が、『ただしヤクザを除く』(作・演出=高間響)で2年ぶりの東京公演を行った。初めてこの集団に触れたのは、2013年に東… -
制度を拒否する象徴としての「名前」 劇評:あやめ十八番『ゲイシャパラソル』
[caption id="attachment_3450" align="alignnone" width="630"] あやめ十八番『ゲイシャパラソル』作・演出=堀越涼2016年5月、サンモールスタジオ[/captio… -
空間を思索する場に仕立てた俳優の力 東京デスロック『Peace (at any cost?)』
photo by bozzo 演出家・多田淳之介が主宰する東京デスロックは、2012年5月に上演した『MORATORIUM モラトリアム』(STスポット)以降、韓国との共同制作を除いて表現形態が変化した。そし…
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2016-4-14
なぜ保育園を増やしても子供の数は増えないのか ~少子化問題の本当の原因~
「日本死ね」騒動に対して、言いたいことは色々あるのですが、まぁこれだけは言わなきゃならないだろうとい…
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2016/3/14
やくざ国家・中共に日本はどう対峙すべきか(その1)アメリカの覇権後退とともに、国際社会はいま多極化し、互いが互いを牽制し、あるいはにらみ合うやくざの… -
2016/3/10
「マッドマックス」は単純なフェミニズム礼賛映画ではない「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。 心から祝福したい。…