『聖魔書』[1-3] 形成記

解説

 今回の「形成記」は、『旧約聖書』の「創世記」冒頭の天地創造の箇所に該当します。実際に『旧約聖書』の「創世記」を読んでみると、個人的には創世しているというより形成しているというイメージでしたね。そのため『聖魔書』では、「形成」の前に「創造」と「開闢」を記すという方法を採用しました。それによって、「形成記」では創造→形成→開闢という流れが暗示される構成になっています。
 また、「創世記」の天地創造は休みも入れて七日間ですが、「形成記」では七分割ではなく十分割で論じています。しかも、休みはなしです(笑)。ブラックですね。一なる神は、どうやら働きもののようです。


※次稿「『聖魔書』[1-4] 原罪記」はコチラ
※本連載の一覧はコチラをご覧ください。

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西部邁

木下元文

木下元文

投稿者プロフィール

1981年生。会社員。
立命館大学 情報システム学専攻(修士課程)卒業。
日本思想とか哲学とか好きです。ジャンルを問わず論じていきます。
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