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『聖魔書』[3-3] 神話録
一なる神への信仰は、一なる神の神話を生む。 一なる神は、一なる我の否定において。 一なる我は、一なる神の否定において。 我の否定において、神の肯定が成される。 神の否定において、我の肯定… -
『聖魔書』[3-2] 終焉録
始まりは終わりの始まり。 滅びるための道徳。 世界の終わりについて語ろう。 終わりが始まった。 何が出来るのだろう。 終わりが終わる、その時までに。 世界の創造と開闢 世界の… -
『聖魔書』[3-1] 黙示録
これは、復活した神の子が残した黙示。 神の子が、今はまだ耐えられぬとして語らなかった遺産。 ここに預言が成就する。 黙示録。 幸いなるかな。 この予言を唱える者とこれを聞く者が近づく。 … -
『聖魔書』[2-3] 叛逆書
ある時代のある場所に、神の子が降臨した。 人の子は、神の子と出会う。 人の子と神の子の戦いが、始まる。 人の子は語った。 「僕は、一なる神を讃える呪いを作り出した者の子です。」 神の子… -
『聖魔書』[2-2] 福音書
真実の福音は一つである。 福音がいくつもあるはずがない。 この福音こそ真実である。 すなわち、真なる福音である。 それゆえ、これは福音書と呼ばれる。 別名、神の子の物語とも呼ばれる。 こ… -
『聖魔書』[2-1] 試練書
ある時代のある場所に、ブヨという名の人間がいた。 ブヨは、周りの人々から厚い信頼を寄せられていた。 ブヨは、世の中についてよく考え込むことがあった。 ブヨは、懸命に仕事に打ち込み、多大な財産を築いて… -
『聖魔書』[1-5] 律法記
一なる神の十の奇蹟から、十の律法が導かれる。 第一の律法。 一なる神は、基点である。 第二の律法。 いかなる偶像も、原理的に一なる神には辿り着けない。 第三の律法。 一なる神… -
『聖魔書』[1-4] 原罪記
一なる神は神秘を授ける。 神秘を感じたものが人間となった。 人間は一なる神に祈る。 一なる神は、最初にして最後の人間の前に降り立つ。 一なる神は、言われた。 「光あれ。」 すると光… -
『聖魔書』[1-3] 形成記
第一の奇跡。 一なる神は、創造である。 一なる神は、世界を遡ることを許されなかった。 一なる神は、世界を遡ることを赦された。 許されざることと赦されたことは、一なる世界における創造である。 … -
『聖魔書』[1-2] 開闢記
三つの位がある。 三位とは、自・今・神である。 自と今と神は、一つの体である。 これを、真・三位一体という。 真なる三位一体、すなわち、開闢である。 現実の世界が、不完全な世界である理由… -
『聖魔書』[1-1] 創造記
一なる神が存在する。 一なる神が在る。 一なる神が在った。一なる神が在るだろう。 故に、 一なる神が続いていた。 一なる神が続いている。 一なる神が続くだろう。 一… -
神概念について ―ある越権行為のまえがき―
神という概念は、宗教において最も重要なキーワードの一つです。神という概念を持たない宗教においても、それが神という概念を持たないという観点から、他の宗教との興味深い比較が可能になります。 「神」を調査す…