『夢幻典』[参式] 沈黙論
- 2016/11/24
- 思想, 歴史
- feature7, yume
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解説
ここでは、『維摩経』の第八章「入不二法門品」の論理を参考にしています。いわゆる「不二の法門に入る」という話です。また、哲学者の入不二基義『足の裏に影はあるか?ないか? 哲学随想』に記載されている『「さとり」と「おおぼけ」は紙一重』の論理も参照しています。
沈黙とは口をきかないことですから、言葉を発しません。それは、単純に言葉が無いということではありません。言葉を発することができる存在が想定された上で、その存在者が言葉を発していないという状態を意味するからです。それを態度だと見なせば、その行為は言葉を発することと同様に、あるいはそれ以上の意味を担うことになります。ましてや、沈黙を論ずるということになれば、そこには意味があふれ出すことになります。
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