『聖魔書』[1-2] 開闢記

解説

 『聖魔書』の2回目です。前回の「創造」に対し、ここでは「開闢」が示されることになります。開闢という観点から、不完全な世界の理由が示されることになります。
 ここではキリスト教における三位一体を利用し、別様な解釈が示されることになります。より上位の概念体系を構想するため、「父・子・聖霊」という三位が、「神・自・今」という三位に置き換えられます。ここでは、哲学者の永井均さんの『私・今・そして神』からの影響を見て取ることができます。また、カントールの無限論やソール・クリプキの可能世界論なども盛り込まれています。
 また、ここでは「愛」という言葉が出て来ます。『聖魔書』では、愛という言葉は非常に重要な概念となっています。注意深く読んでいただければ嬉しいですね。


※次稿「『聖魔書』[1-3] 形成記」はコチラ
※本連載の一覧はコチラをご覧ください。

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西部邁

木下元文

木下元文

投稿者プロフィール

1981年生。会社員。
立命館大学 情報システム学専攻(修士課程)卒業。
日本思想とか哲学とか好きです。ジャンルを問わず論じていきます。
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