『聖魔書』[1-2] 開闢記

解説

 『聖魔書』の2回目です。前回の「創造」に対し、ここでは「開闢」が示されることになります。開闢という観点から、不完全な世界の理由が示されることになります。
 ここではキリスト教における三位一体を利用し、別様な解釈が示されることになります。より上位の概念体系を構想するため、「父・子・聖霊」という三位が、「神・自・今」という三位に置き換えられます。ここでは、哲学者の永井均さんの『私・今・そして神』からの影響を見て取ることができます。また、カントールの無限論やソール・クリプキの可能世界論なども盛り込まれています。
 また、ここでは「愛」という言葉が出て来ます。『聖魔書』では、愛という言葉は非常に重要な概念となっています。注意深く読んでいただければ嬉しいですね。


※次稿「『聖魔書』[1-3] 形成記」はコチラ
※本連載の一覧はコチラをご覧ください。

ページ:
1

2

西部邁

木下元文

木下元文

投稿者プロフィール

1981年生。会社員。
立命館大学 情報システム学専攻(修士課程)卒業。
日本思想とか哲学とか好きです。ジャンルを問わず論じていきます。
ウェブサイト「日本式論(http://nihonshiki.sakura.ne.jp/)」を運営中です。

【ASREAD連載シリーズ】
思想遊戯
近代を超克する
聖魔書
漫画思想
ナショナリズム論

Facebook(https://www.facebook.com/profile.php?id=100007624512363)
Twitter(https://twitter.com/moto_nihonshiki)

ご連絡は↓まで。
nihonshiki@nihonshiki.sakura.ne.jp

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2016-2-24

    思想遊戯(1)- 桜の章(Ⅰ) 桜の森の満開の下

    第一章 桜の章  桜の花びらが、静かに舞っている。  桜の美しさは、彼女に、とて…

おすすめ記事

  1. 多様性(ダイバーシティ)というのが、大学教育を語る上で重要なキーワードになりつつあります。 「…
  2. 第一章 桜の章  桜の花びらが、静かに舞っている。  桜の美しさは、彼女に、とて…
  3.  お正月早々みなさまをお騒がせしてまことに申し訳ありません。しかし昨年12月28日、日韓外相間で交わ…
  4. SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…
  5. 酒鬼薔薇世代
    過日、浅草浅間神社会議室に於いてASREAD執筆者の30代前半の方を集め、座談会の席を設けました。今…
WordPressテーマ「SWEETY (tcd029)」

WordPressテーマ「INNOVATE HACK (tcd025)」

LogoMarche

TCDテーマ一覧

イケてるシゴト!?

ページ上部へ戻る