フェミニスト議員による「女の壁」はまさに女の敵!
- 2015/9/30
- 社会
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女性ツイッタラーの「女子力」の方がぐう正論な件
ネットでは「女性は気に喰わないことがあると、男性に対してセクハラを誘発ないし冤罪をなすりつける罠を張ることに躊躇がないということの証明なのではないか」といった意見も出ましたが、福島さんの主張を鑑みるに、女性が言い立てればセクハラである以上、「冤罪」という概念はそもそも存在し得ないのです。
フェミニストたちが言わば「悪しき女子力」を十全に発揮し、むしろ普通の女性たちが「それこそ女性への侮辱」と憤っている……奇妙な構図でしょうか? ぼくはそうは思いません。
例えばですが、ぼくが以前書いた「僕らがろくでなし子に抱く違和感はどこから来るのか―フェミニストが「性表現」で逮捕される時―」をお読みいただけたでしょうか?
これは「自らの女性器の3Dプリンタのデータを配布していた女性、ろくでなし子さんが逮捕された」「ところがろくでなし子さんはフェミニストであり、そのデータは女性器に込められた性的意味あいを無化する――つまり、性器も手足も同じようなものとして扱う社会を到来させたいとの意図を持って作られたフェミニストアートであった」といった事件でした。
しかし、女性器が手足と同じになってしまえば男性が女性のヌードに興奮することもなくなり、恋愛も結婚も何もかもがこの世から失われてしまうことでしょう。保守派が「フェミニズムは家族解体の思想である!」とするのもそれ故です。
しかし……ろくでなし子さんに、自らの性的魅力を用いたアートに人々が魅了されることに対する喜びがなかったかとなると、それは考えにくい。事実、彼女の著作を見ると自分がモテるのモテないのと悩むシーン、また、ちやほやされては「私はアイドル!」と舞い上がる様が繰り返し描かれます。
そしてこれはむろん、ろくでなし子さんだけの話ではありません。
上野千鶴子さんも売春は強姦であり、風俗は完全になくすべきだという結論以外にないとしていますが、その彼女にもまた、女性器をかたどったフェミニズムアートを配し、女性器名称を得意げに連呼する『女遊び』という著作があることは有名です。吉本隆明は「上野千鶴子は娼婦だ」と言ったといいますが、これは今風に言えば「オタサーの姫*3」ということになりましょう。
ちょっと私事になって恐縮なのですが、ぼくは『ぼくたちの女災社会』という本を書きました。この「女災」とは、一言で言えば「女性性の加害者性」、更に言うならば「女性ジェンダーの被害者性は、悪用することで武器になる、その悪しき女性ジェンダーを濫用すること」を表した概念です。
この本を出したため、ぼくは(どうも読んだご様子のない)フェミニストたちのデマ、嫌がらせを延々と受け続けているのですが(それこそが「女災」なのですが)、恐らく 一般的な、健康な女性はムツカシい理屈を振り回すまでもなく、直感的に「女性性の加害者性」について理解なさってるはずです。
しかし、大変残念なことにジェンダーの専門家でいらっしゃるはずのフェミニストたちは「女性ジェンダー」のネガティビティについて、唖然とするほどに無自覚です。
本件におけるフェミニスト議員たちの「悪しき女子力」のあどけない濫用*4、それに憤る女性ツイッタラーという対比はそのことを象徴的に現しています。
フェミニストとは「女子力」という大変な兵器を扱いかねている存在、と言ってしまえるかも知れません。一昔前、90年代の辺りまではそれでもオタサーの姫足り得たのが、いつの間にか一般的な女性の方が「女子力」を成熟させ、そんなフェミニストに三行半を叩きつけた。
そういうことなのでしょう。
*1 http://www.j-cast.com/2015/09/17245499.html
*2 http://www.sankei.com/politics/news/150916/plt1509160083-n1.html
*3 「女子力」でもって男性社会でチヤホヤされる存在のことを「オタクサークルの姫」、略して「オタサー姫」と言います。不謹慎かも知れませんが、小保方さんを想起するとわかりやすいかと思います。
*4 「あどけない」と言えば、ピンクのはちまきというのが、言っては悪いですがいかにもセンスがありません。どんな格好をしようと自由なのですが、「SEALsが盛り上がっているのでついつい若い頃を思い出して……」といった彼女らの心理をつい、勘繰ってしまいたくなります。
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コメント
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痛快な記事ですね。フェミニストの硬直した「女権」拡張主義と、普通の女性の感覚とのギャップについては、これからも大いに指摘してほしいと思います。頑張ってください。
今国会での安保法制騒ぎについては、某民主党男性議員の自民党女性議員に対する明らかな暴力行為についても触れてほしかったと思います。これはけがを負わせているのですから、傷害罪に相当します。しかし自民党幹部と民主党幹部との「手打ち」によってうやむやにされてしまいました。こういう時こそ、フェミニストは立ち上がるべきじゃないのかと思うのですが、なぜ立ち上がらないのかというと、彼らが「親サヨク」だからでしょう。いいかげんな人たちです。
もう一つ、安倍政権は、「女性の力」をしきりに持ち上げて政策に取りいれていますが、ここには、経団連などと結託したある大きなまやかしがあります。これはフェミニズム・イデオロギーが自民党にまで浸透してしまった結果とも、おだてられたフェミニストたちが現実を見ずに言いくるめられている結果とも言えます。以下、ご参考までに。
http://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/6fd741b410e321baaef92ce805928cd3
おお! まさかコメントを頂けるとは思わず、恐縮というか、びっくりしております。
本当、あの人たちは党派主義というか、要は「敵か味方か」だけですよね。
おっしゃる自民党の女性議員に対する暴力行為に、フェミニストが何も言わない件はそれを象徴しています。
リンクしていただいた論考は「女性の社会進出と言うけれども、実際には社会進出しているのは貧しい地方の方じゃないか」というご指摘ですが、ここには「自分たちのイデオロギーのためなら、貧しい者のことなどどうでもいい」というフェミニストたちの下心が露骨に現れているように思います。
同論考では安倍さんの「すべての女性が輝く政策パッケージ」に女性のブルーカラーを増やそうという提言があることに触れ「いや、推奨することではないだろ」とのツッコミもなされていますが、(そしてまたこれはフェミと言うより、経団連の思惑が大かも知れませんが)フェミニストたちを見ていると本当に彼女らは女性の味方ではないのだな、と思わざるを得ません。
左派が本当に弱者に寄り添っているのであれば、それはそれで大変立派だと思います。
しかし、彼らは弱者を政治利用しているだけであるにもかかわらず、「弱者に寄り添うワタシ」という自己イメージにばかり陶酔している。
そしてその自己イメージとは裏腹に、「他者へのどす黒い憎悪」を内面に抱えているように思います。
フェミニストは男性はもちろん、「自分たちの意に添わぬ女性」にも憎悪を抱いていますし、またフェミニストに同調的な左派男性も「自分たちの意に添わぬ男性」ばかりか、「フェミニスト以外の女性」への過剰な憎悪を隠しているように、ぼくには思われます。
それがご指摘のような「貧しい人を政治利用しての、女性の社会進出推進」にもつながっている気がしてなりません。