愛国詐欺にご注意を!!~愛国心のインフレーションと、稲田防衛大臣による愛国ビジネス~
- 2016/10/3
- 社会
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稲田朋美防衛大臣の南スーダン訪問中止
防衛省は15日、稲田朋美防衛相が17日に予定していた南スーダン訪問を中止したと発表しました。国連平和維持活動(PKO)に従事する陸上自衛隊部隊を視察し、「駆け付け警護」などの新任務付与の判断材料とする予定だったそうですが、マラリアの予防薬が原因とみられるアレルギー症状のために訪問中止が決定されたそうです。
(『稲田防衛相 南スーダン訪問中止』)
戦争は霊魂進化にとって最高の宗教行事?
南スーダンの治安筋が、同国の国連キャンプに駐留している日本の自衛隊数名が、武装勢力の襲撃を受けたと発表したそうです(『日本自衛隊、南スーダンで襲撃を受けたか』)。襲撃を受けた時刻や状況は不明ですが、防衛省は上記の発表がなされる以前の段階でその情報をつかんでいた可能性があります。となると、稲田防衛大臣が南スーダン訪問中止を決定したのが本当にアレルギーが原因であるかは結構疑わしくなるのではないでしょうか。
別に、大臣クラスの人間が危険の増加のために視察を取りやめること自体はさほど非難されるべきことではないでしょう。しかし、稲田朋美防衛大臣は過去には、講演会で生長の家創始者の谷口雅春の「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」という言葉を紹介し「ずっと生き方の根本に置いてきた」と語ったこともありますし(『「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教的行事」 谷口雅春と稲田朋美と日本会議』)、また、産経新聞の記事では「国のために命を投げだせる人間こそが真のエリートだ!!」という趣旨のことを述べています(『稲田朋美「国のために命を投げだせる人間こそが真のエリートだ!!」安倍ちゃん「コイツやべぇwww」』)。
稲田朋美大臣の過去の発言を鑑みると、今回の南スーダン訪問は人間の霊魂進化(この言葉が何を意味するのかはよく分かりません)のための絶好の機会であると同時に、稲田大臣が命の危険も顧みず国家のために尽くす真のエリートであることを証明するまたとない機会であったように思えるのですが、アレルギーで訪問が中止されたことは実に残念です。
愛国者たる者、防衛産業の関連企業株を保有することは当然の責務ですよね?
今月17日、日刊ゲンダイは稲田防衛大臣が過去2年間で防衛省と関係の深い企業5社の株式を大量に新規取得したことを明らかにしました。
第3次安倍再改造内閣の閣僚資産公開で、新閣僚10人のうち、保有資産が最多だったのが稲田防衛相だ。家族分を含めた総資産は1億8178万円。不動産が1億7055万円にのぼるほか、複数の防衛関連企業の株式も所有していたことが明らかになった。
名義は夫ではあるものの、稲田氏が行政改革相を退任した14年9月以降の約2年間で新たに9銘柄を取得。そのうち5銘柄が防衛省との契約金額上位20社(15年度)に含まれていた。
(『新閣僚で資産トップ 稲田大臣「防衛関連株」を大量保有』)
素人目には、明らかにインサイダー情報に基づいた不正な取引であるように見えるかもしれませんがそんなことはありません。稲田大臣が防衛大臣就任前に防衛関連株を大量に取得したことは「国を守る防衛産業の株を買い支えてあげたい」という愛国心からでしょう(多分)。どうやら稲田大臣は、国家のために命を投げ出すほどの覚悟はなくとも防衛大臣就任前に、防衛関連費が大幅に増加する直前のタイミングを狙って防衛関連株を大量に取得する程度の愛国心は持ち合わせているようです。
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