フラッシュバック 90s【Report.8】1998年、「変化に追いつく」ことをあきらめた人々

生活保護がただただ増えていく転換期

90年代以降、さらに問題なのは、生活保護受給世帯数が増えていく一方ということです。下の表は総務省が発表している生活保護受給開始世帯と生活保護受給廃止世帯数の推移を表したものです。
また、「純増数」は開始世帯数から廃止世帯数を引いた値で、この値が正の場合は生活保護世帯の総数は大きく増えているということです。
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表をご覧いただくと、90年代後半から2000年代にかけて、生活保護は続々と増えていく傾向にあります。1990年代前半までは微増、場合によっては減少といった時期もありました。

間違いなく、90年代後半はルールチェンジが起こった時期です。では、具体的に何がルールチェンジを起こしたのか。

私は、この答えは携帯電話にあるのではないかと思っています。

私たちがすすんで監視され監視される時代

携帯電話の世帯普及率ですが、1995年末には10.6%でしたが、2000年末には78.5%と1世帯に1つ所有しているのが珍しくない時代になります。携帯電話の存在は間違いなく、ビジネスのあり方を変え、また、人間関係のあり方にも大きく変えました。
進化論を唱えたダーウィンは「唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」との言葉を残しています。

90年代後半に起こり始めた、社会を不安定にするほどの急速な変化。失業率の上昇と生活保護世帯の純増は、「変化への適応をあきらめた」層がいることを表しているのかもしれません。


※第9回「フラッシュバック 90s【Report.9】
30分に込められた大人の事情と子どものヒーローショー」はコチラ
※本連載の一覧はコチラをご覧ください。

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西部邁

神田 錦之介

投稿者プロフィール

京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。
大切なことを伝えることとエンターテイメントは両立すると信じ、「ワクワクして、ためになる」文章をお送りします。

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