ネット民の声を訊け

　仮にこの話しが本当なら、被害者意識の強いと思われる知人に、しかも「心こわれる」と自覚しながら、そう返答する香山リカ氏の精神科医としての見識、人間性を疑ってしまいますが、集団リンチ同様の連携プレイを見せるのが自称リベラル系の著名人とマスコミながら、残念でした。いまのご時世、ネットがあるのです。沖縄在住を名乗るアカウントが反論します。

《私、差別されてると感じたこと無いし、機動隊員にはなんかごめん(>_<)って思う。 https://twitter.com/manam198515/status/788870019744620544》

　松井一郎大阪府知事のツイートには当初、ヘリポート移設反対派のシンパらしきユーザーから、猛烈な批判が寄せられましたが、そんな彼らのリーダー格の人物が、3年前にTwitterで「土人」発言をしていたことを発掘され攻撃も腰砕け。時間が経つに連れて、府知事への賛意が増えていきます。また、「琉球大学卒」を名乗り知事への賛意を述べたユーザーを攻撃しようとするものも現れましたが《沖縄大卒業というがどうせ島を離れ沖縄の苦しみをもう忘れたんでしょう》と大学名さえ間違えての反撃には失笑が漏れます。かつて「土人」が、未開人、非文明人、つまりは言葉によるコミュニケーションが困難だった人々を指す言葉だったことを、なぜか思い出してしまいました。

リベラルの赤っ恥が満天下に

　そもそも警護にあたる機動隊員に言論の自由はありません。それは公務員全般に言えることで、市役所の窓口業務の役人が、来庁した市民に対して、それが憎しみあって分かれたかつての恋人であっても「アンタ嫌い」と言えないのと同じです。だから、警備中の不規則発言は咎められるべきです。懲戒処分が下されたのは妥当でしょう。

　一方で土人発言の社会問題化は自称リベラル勢力の自滅を招きました。ネット上で反対派による道路不法占拠にあたる座り込み、地元住民の往来を妨害し、沖縄県職員へのヘッドロック、正座を強要しての恫喝などなど、目に余る違法行為の数々が発掘され拡散され、ネットを通じて一般国民の目に触れてしまったからです。

　繰り返しになりますが「土人発言」を容認しません。ただし、沖縄県民への差別ともカウントしません。香山リカ氏がどう認識しようが、沖縄県は土人ではないからです。仮にこの発言が沖縄県民に向けられたものだとしても、仲間由紀恵さんに「ブス」と言うような失笑レベルの話し。一方で反対派の違法行為、暴力活動、それに触れない自称リベラル勢力の「赤っ恥」が白日に晒されたことをひと言で総括し「ネット大勝利wwww！」となった騒動です。