戦わずして勝つ。中国の脅威をかわすための「対ロシア戦略」
- 2015/7/8
- 国際, 政治
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なぜアメリカとの関係強化が「最優先課題」なのか?
では、「中国と戦争しない」「たとえ戦争になっても圧勝する」方法はなんでしょうか?
これは、簡単で、「アメリカとの関係」をますます強化していけばいい。
なぜかというと、中国は現時点で、「アメリカに勝てない」ことを知っている。だから、中国が尖閣を侵略したとき、「アメリカ軍が出てくる」と思えば攻めてくる確率は減る。もし攻めてきても、日米で圧勝できる。
こう書くと、必ず「尖閣有事の際アメリカは日本を助けてくれませんよ!」と「断言する」人がいます。なぜわかるのでしょうか?
実をいうと、これ「誰にも」「アメリカ政府自身」もわからないのです。
たとえば小沢さんみたいに、「私は人民解放軍の野戦軍司令官です!」なんて宣言している人が政権にいたら? アメリカだって、「おまえなんか助けるか!」となるでしょう。
それに、アメリカは、傀儡国家のジョージア(旧名グルジア)やウクライナがロシアと戦うのを、十分助けませんでした。
とはいえ、オバマさんをはじめアメリカ政府高官たちは、これまで繰り返し、「尖閣は日米安保の適用範囲だ」と宣言しています。そして、ジョージアやウクライナと違い、日本は「軍事同盟国」である。
結局、「アメリカは尖閣有事の際、日本を助けるかどうか?」というのは、「答えのない質問」なのです。
しかし、中国に「アメリカが出てくる可能性が高い」と思わせておくことが「抑止力」になる。だから、アメリカとの関係をますます強固にしていくことが、日本にとって「戦略的最重要課題」なのです。
最近の例を。
安倍総理の「希望の同盟」演説で、日米関係はとてもよくなった。そしたら、習近平が突然日本にやさしくなった。
「安倍のせいで日本は危険になった」という人たちは、この現象をどう説明するのでしょうか?
要するに、この世では、「のび太君」みたいな「か弱い平和主義者」はいじめられる運命なのです。「平和主義者なら戦争が起こらない」のなら、中国が虫も殺さぬチベット人を120万人も殺した現実をどう説明するのでしょうか?
結局、日本が戦争をしたくなければ、「自国が十分強くなる」「強いアメリカと近くなる」しか方法がない。
「アメリカ製平和憲法」は、決して日本を守ってくれません。
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