伊集院病棟へようこそ?―ドクター非モテの非モテ教室(その六)

前回までの記事は以下をご覧ください。
ドクター非モテの非モテ教室(その一)
君はブスを笑うことが出来るか!? ドクター非モテの非モテ教室(その二)
伊集院光はダメ男を愛す!? ドクター非モテの非モテ教室(その三)
祝!深夜の馬鹿力1009回!伊集院はラブコメ作家だった!?ードクター非モテの非モテ教室(その四)
下卑たオヤジを笑え!そしてそうはなれない自分も笑え!?―ドクター非モテの非モテ教室(その五)

伊集院さん、「幼児プレイ」コースでお願いします!

博士:えぇ~と、作者が本職(エロゲームのシナリオ)にかまけていたおかげでだいぶ間が開いたが、今日のテーマは伊集院のラジオの本質は「幼児プレイ」だ、というところだったようじゃが……。

:わざわざ作者の恥情報を入れる必要があるの?

助手:まあ、それはいいとして。「幼児プレイ」というのは……?

:彼のトークは「幼児プレイ」そのものと言いたいところだけど、中でもよく現れていたのは「三人くらいで流行ったブーム」かしら?

博士:「脳内商店街」の中のミニコーナーじゃな、2005年3月28日から同年5月9日まで続き、「ブーム再来」のコーナーへと発展していった……。

:以下に引用してみましょう*1。

小学校二年生の男の子二人組とずっと遊んでいた時期、アシャアシャごっこというのを作ってすごく流行っていました、三人だけで。この遊びは、休み時間に「アッシャアッシャ」と言い、一回目のアッシャで首を左に、二回目のアッシャで右に曲げガニマタで行進し、保健室や職員室に侵入する遊びです。(以下略)

2005年4月18日放送分

小学校高学年の頃、ぼくと友だちの二人で鑑真先生という遊びが流行りました。きっかけが何だったかは忘れました。この遊びは意味もなく一人が「が~んじ~ん、が~んじ~ん」と、ゆったりめの低めの声で言うと、誰か一人がタイミングを見計らって「GA・GA・GA! 鑑真先生!!」と言うものでした。この遊びは随分長く続き、修学旅行も三人でこの遊びで盛り上がっていたため、修学旅行先の思い出はありません。

2005年5月2日放送分

幼稚園の頃、友だち三人とゼットンという遊びをやっていました。そのやり方は、ビニール袋の中に砂か水を入れ、股間のところでブラブラさせながら「ゼットーン、ゼットーン」と言い続ける遊びです。今思うと、何故あんな……。

2005年5月9日放送分

助手:えぇ~と……。

博士:あの……これら投書から、何を酌み取れと?

:だから、「幼児プレイ」よ!

助手:確かに、ガキの頃ってこんなではあったよな。

:これらにはフィクションでは絶対に拾い上げない「リアルな子供っぽさ」が出てると思わない?

博士:まあ実話じゃからな。

助手:こういう頭の悪いギャグ、「児童漫画」ならあるかもだけど、今は純然たる児童漫画も少ないしね。

:そう、伊集院のラジオではその「頭悪い」が最高の誉め言葉なのよ。「馬鹿」ではなく、「頭が悪い」。

博士:まあ、「頭が悪い」ことは確かじゃな。しかしこれが前回のお前さんの発言、

:そうね……でも、やっぱり思うの。「モテない」こと同様、「(子供を)持てない」こともまた、「傷」なんじゃないかって。
 そして、その傷を埋めるかのように、伊集院は「幼児プレイ」を続けている。

博士:これとどうかかわって来るのじゃ? 「傷」を埋める、とは?

:そうね……言ってみれば伊集院は「精神分析療法医」なの。

助手:ファッ!?

博士:ば……馬鹿者! フロイト心理学などは既に否定されたキワモノであり、科学的根拠を持たぬオカルトに過ぎぬのじゃ……!!

:はいはい、アタマイイご意見をどうも。現代の精神医療の主役は投薬などであり、フロイトの自由連想法などはポピュラーではない……のだと思うけれど、私が言っているのはそういうことじゃないの。「過去にやり残した宿題を引っ張り出してきて、それをやり直すことで、抱えた問題を克服する」といったやり方自体は、文学などにも普遍的に見られるモチーフであり、それなりの意義があるってこと。

助手:いや……お前もそうとうアタマイイ言い方になってるぞ?

:でもドクター、私がこれから何のコーナーについて語ろうとしているか、ここまで言えばわかるわね?

→ 次ページ「オプションに洩れなくトラウマがどっちゃりついてきます。」を読む

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西部邁

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