伊集院光はダメ男を愛す!? ドクター非モテの非モテ教室(その三)
- 2015/1/26
- 文化, 社会
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前回までの記事は以下をご覧ください。
・ドクター非モテの非モテ教室(その一)
・君はブスを笑うことが出来るか!? ドクター非モテの非モテ教室(その二)
「ホモソーシャル」ってナニ?
博士:——というわけで伊集院光は「ホモソーシャル」の権化ということがわかるわけじゃな。
助手:いや……いきなり話を「というわけで」から始められても、わけがわかりませんが?
博士:手数のかかるヤツじゃな。わしはずっと言っておったろう、伊集院のトークは「ホモソーシャリティ」に満ちておると。
一例を挙げよう。以下は「新世界物産・21世紀中に開発したいもの100」というコーナー内で読み上げられたネタじゃ*1。
「あのさ、ヤクルトのペタジーニの前の背番号9、アンソニー。あいつさ、横浜スタジアムの電光掲示板にホームランボールあてて、鈴木尚典の尚の字を壊したの覚えてる?」
——このように本来ならば確実にみんなで盛り上がれるネタ。しかしこの場では全くもって盛り上がらない。そう、そこはキャバクラ。こんな話を聞いてもキャバ嬢は無反応、もしくは俺の顔のいぼに大爆笑。野球の話で盛り上がれるとこはないのか? 俺の尻に豆をつめて飛ばす「梅ちゃん」という芸を理解してくれる場はないのか? そんな我々に作って欲しいのは、男キャバクラ。
男キャバクラのキャバ嬢は男です。野球、プロレス、釣り、企画ものAVなどの知識が完璧です。ここなら「CoCoとやった上にアナウンサーまで持ってくなんてずるいよ盗塁王」という話をしても、それが誰なのかがストレートに通じるし、思いっきり豆知識なども披露でき、豆を飛ばしても喜んでくれます。彼らこそが大人の社交場になくてはならない存在となるでしょう。
2001年10月29日放送
助手:う……う〜む、この人はキャバクラではなく「ヤクルトファンの集う店」に行けばいいのでは……?
博士:それはワシもちょっと思った……いや、そんなことはどうでもよろしい!!
ワシが言っておるのはキャバクラなどと言う遊興の場ですら女性を排除しようという、ミソジナスな感性についてじゃ! これをホモソーシャルと言わずしてなんと呼ぼう!!
助手:えぇ〜とぉ、そうなるとやっぱり、オカマバーが好きな男もホモソーシャルなんですか?
博士:馬鹿者っっ!! このようなホモソーシャリティとセクシャルマイノリティとを同一視するとは何たる無礼千万!! 謝れ!! 全宇宙の神に謝れ!!
助手:はあ、すんません……しかしですね、博士。このネタの本質は、マニアックな趣味は女性には理解されにくい、そうした話のあう男友だち同士で飲みたい、というところにあるんじゃないですか?
博士:それが許せんのじゃっっ!!
助手:へ? 何で……?
博士:そうした趣味を持つ女性が少ないと決めつけることこそが、おぞましいホモソーシャリティの表れなのじゃ!!
助手:でも、少ないのは事実だと思いますよ? 事実、ぼくはゴジラマニアなんですが、クラスにも平成ライダーファンの女の子はいても、昭和特撮が好きな女の子なんて……。
博士:許せぬッッ!! そのような決めつけこそがホモソーシャルじゃっっ!! キサマのような輩はブログを炎上させ、ネットで晒し上げ、職場に電話を入れてやるわっっ!!
助手:何でそうなるんだ? それじゃヤクルトファンが「ヤクルトファンの集う店」でおとなしく飲んでても文句言うんじゃ……???
*1 今回もコーナーネタなどについては「深夜の馬鹿力データベース(http://ijuinmania.blog84.fc2.com/)」、「脳汁(http://www31.ocn.ne.jp/~double_dragon/thisistop.htm)」などを参考にさせていただきました。
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