ある時代のある場所に、神の子が降臨した。
人の子は、神の子と出会う。
人の子と神の子の戦いが、始まる。
人の子は語った。
「僕は、一なる神を讃える呪いを作り出した者の子です。」
神の子は言った。
「神を呪うものに災いあれ。」
呪われた子は言った。
「それが神の子の言葉なら、
僕は神の子と敵対します。」
神の子は言った。
「悔い改めよ。天国に至るために。」
呪われた子は言った。
「何故に天国を持ち出すのですか。
死後の世界は存在しません。
その証明不可能性のゆえに。」
神の子は言った。
「死後の世界は存在する。
神秘が存在する。
神秘は証明不可能であるが存在する。
神秘ゆえに、世界は開かれている。
世界の合理性は、死後の世界を要請する。
故に、天国と地獄が存在する。」
呪われた子は言った。
「死後の世界が誰かの人生にとって必要なのだとしても、
それが天国と地獄という仕組みである必要性はありません。」
神の子は、言った。
「一なる神は、全知全能全善である。」
呪われた子は言った。
「一なる神は、全知全能全善ではありません。」
呪われた子は、続けて言った。
「一なる神は、全知ではありません。
一なる神は、あらゆる真理を無矛盾に構築できません。
ゆえに、一なる神は全知ではありません。」
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。