アメリカが「中国打倒」を決意。南シナ海の自由航海で見えたもの
- 2015/11/18
- 国際, 政治
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日本は、どうするべきか?
予想どおり、米中関係は悪化してきました。わが国日本は、どう動くべきなのでしょうか? 注意すべき点は2つです。
1.日本は、アメリカの行動を、はっきりと支持するべき
毎日新聞10月27日にこうあります。
オバマ米政権は第2次世界大戦後に全世界で維持してきた「航行の自由」という国際秩序を維持する姿勢を強く打ち出す狙いがある。
事前に外交ルートを通じて、日本など周辺諸国の同盟国に今回の派遣を説明したのも「航行の自由」への支持を取り付けるためだ。
安倍総理は、大きな声で「航行の自由を守るアメリカの行動を支持します!」というべきです。習の怒っている顔が浮かんで、恐ろしいのかもしれない。しかし、深呼吸し、大きな声でいうべきです。いまこそ「一緒ならできます!」の「希望の同盟演説」は口先だけのウソではないことを示しましょう。
2.中国との接近を避けること
日本の悪い癖は、「ここぞ!」というときに、「狡猾にみえる」行動をとることです。
たとえば、第1次大戦の時、「海軍」は同盟国イギリスを大いに助けた。しかし、日本は陸軍の派兵を「完全拒否」し、イギリスを失望させた。それが「日英同盟破棄」最大の理由になりました。
なぜ、日本は同盟国イギリスを裏切ったのか? イギリスの敵ドイツが「イケイケだったから」です。
結局、第1次大戦の結果、イギリスは、アメリカと組み「日本つぶし」を決意します。
日本の行動は、100年前からあまり変わっていないように見えます。
4月29日、安倍総理は「希望の同盟演説」でオバマさんを泣かせました。オバマさんは力を得て5月、中国の「南シナ海埋め立て問題」をバッシングしはじめた。
ところが、「希望の同盟国」日本は同じ5月、3,000人の訪中団を送り、「戦略的互恵関係を深めましょう」などといっている。
これを、「バランス外交」とか「自立外交」とか呼ぶことはできません。私たちがいつも批判している、韓国朴政権の「二股外交」です。
日本は、もちろん中国を挑発する必要はありません。いえ、挑発してはいけません。しかし、アメリカから見て、「日本は信頼できる同盟国だ」と思われる行動をとりつづける必要がある。日米関係が強固であれば、中国は、尖閣も沖縄も奪えないのですから。
そして、中国とは「冷戦」ぐらいの関係でちょうどいいのです。
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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