アメリカが「中国打倒」を決意。南シナ海の自由航海で見えたもの
- 2015/11/18
- 国際, 政治
- まぐまぐニュース!
- 114 comments
アメリカの「逆襲」プログラム
というわけで、05年1月発売の「ボロボロになった覇権国家」からずっと書いてきたことが、現実になってきました。発売当時は、誰も「アメリカ没落」が現実になるとは思っていなかった。
しかし、08年にアメリカ発「100年に1度の大不況」が起こると、「ええ!? 本当に起こりましたね」と言われた。以後、アメリカの衰退は、加速しつづけています。
とはいえ、アメリカも「黙って覇権を差し出すほど」には没落していない。
「必ず逆襲に動くであろう」
私はそう予測し、ダイヤモンド・オンラインに、「どうやってリベンジするか?」を予想する記事を書きました。4月末のことです。
予想したアメリカの逆襲方法は、
・情報戦
「情報戦」は、米国がもっとも得意とする分野である。
米国がその気になれば、安倍総理を「軍国主義者」にすることも、プーチンを「ヒトラーの再来」にすることもできる。
これについては、もうはじまっていますね。
中国は、「共産党の一党独裁国家」で、「人権」も「言論の自由」「結社の自由」「信教の自由」もありません。ですから、アメリカがその気になれば、「悪の帝国」にすることは、簡単です。
・情報―経済戦=中国経済崩壊論の拡散
「中国経済崩壊論」の拡散も、米国が今後、取るであろう戦略だ。
これは「経済戦」の一環である(情報戦でもある)。
これも、すでにはっきり起こっていますね。
「AIIB事件」が起こったとき、「中国経済は絶好調です!」という人はいませんでした。しかし、今のように、「中国経済崩壊論」はひろがっていなかった。
中国経済が突如悪くなった。
1つは、アメリカのメディアが、毎日毎日「中国経済は崩壊する」と報じていること。
もう1つは、実際に中国経済が悪いこと。
これ、どっちもありなんです。業績が悪いから、株価が下がることもある。
しかし、メディアが「A社のビジネスには、大きな問題がある!」と報じれば、必ず株価は下がるでしょう。
経済成長がストップすれば、中国共産党政権の正統性は消え、ソ連のように体制が崩壊する可能性が強まる。
そして、ソ連のようになった中国が米国の覇権に挑むのは、しばらく無理だろう。
もちろん、中国経済の破綻は、世界経済へのダメージが大きく、米国も無傷ではいられない。
しかし、「背に腹はかえられない」のだ。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。