今回は八重桜の会のブログから、2つの報告をご紹介します。
この記事は、実際に既に移民を受け入れた欧州各国の実情を端的に伝えて下さいます。さて日本において移民政策が布かれるとなった場合、かなり参考になると感じましたのでご紹介致します。やってみなければ分からない。果たしてそうでしょうか。
文化の違いということは、例えば女性に「どんな人がタイプ?」と訊いたときに「普通の人でいい」と返すことがままあると思いますが、その“普通”は、あくまでこの女性が考える“普通”であり、彼女が想像もしていない“普通”の外側にあるものが切り捨てられていることや、「これはやらないでしょ、常識的に」と無意識にバイアスをかけていることに無自覚である場合があります。またもう一つ言うと「あたしの好みぐらい察してよ、いちいち言うの場の空気も悪くなるしいいことないじゃん」と暗に言っている場合があると思います。この暗に言っているということが重要で、その実、話す相手と共有することが難しくないからこそ、このような言い方が出来るのだと思います。山崎まさよしの歌じゃあありませんが、「育って来た環境が違う」と「好き嫌い(許容範囲)」に相当な齟齬が出てくるのは「否めない」ですね。こちらのことを分かってもらうのに時間も労力もかかりますし、相手がもしこちらのことを分かろうともしない姿勢で来られたら、単純にキツいですよね。それでは以下ご覧下さい。
スイス、ハンガリー、オーストリアの移民政策後の状況
もともとフランス系、ドイツ系の入り混じる多民族国家であったスイスにこの夏に長期滞在した日本人で八重桜の会の運営メンバーからの報告。もう一つは「外国人家事・育児労働者に関するアンケート」で、期限外となってしまったためアンケートでは紹介できなかったものの大変有用なコメントを日本人女性の方からいただきましたので、それを紹介します。
スイスの20%くらいがドイツからの移民だそうで、スイス人との結婚も多い。
ドイツ、イタリア、フランスからの移民とは兄弟姉妹のように同じ価値観を共有しているが、文化的な背景が違うハンガリーやポーランドとは軋轢がある。
首都ベルンの周辺は街が少しすすけている。線路に沿って落書きが続いている。イスラム文化はあまり入りこんではいないようだ。モスクは見当たらないが、ベールを被った女性はよく見かける。レストランはタイ料理が目立ち、ウエイターもタイ人が多い。
駅のトイレは2スイスフランで男女の別なし。
お掃除は黒人の男性。
スイスは医師、看護師が不足。それをポーランドなどの移民が補うため、スイスのためにはよいが、ポーランドでは深刻な看護師不足となり社会問題となっている。
賃金の高い国に技術者が集まり、豊かな国はより豊かになる。
スイスの教育は全て国立なので基本は無料だが、専門によっては家から通えないケースが多々あり、アパートと生活費の負担が大変。
豊かな家が高い教育をという連鎖。
スイス、ウィーン、ブタペストをまわり感じたこと。
民族が入り混じるスイス。多民族国家には覚悟があるということ。
医療、学校、福祉は完璧だが、税率は高い。兵士がたくさんいて、国を守っているのがわかる。
生きる覚悟をきちんと教えている。
物価は高いが、アメリカの侵略から経済を守っているのがわかる。大きな外資系スーパーはない。食の安全に関しても国民の意識は高い。
子供達もおやつにスナック菓子を食べずに、キュウリやパプリカ、全粒粉のパンを持ち歩く。
核シェルター普及率 日本は0.02%、スイス・イスラエルは100%
オーストリアはハプスブルク家によりつくられた小さなおとぎの国だ。
ウィーンでは移民がたくさん働いている。トイレ、清掃など肉体労働は黒人。
レストランは様々な人種が働く。
タクシードライバーはイラン人だった。
ハプスブルク家の権力を今だに見せつけられる白人優位社会。
ハンガリーは社会主義の名残がある。
ヨーロッパ大陸で初めて敷かれた地下鉄の一号線は浅く、天井も低い。古い車両のつり革は今でも皮。
人々の表情はあまり明るくないが、話すとユーモアがありガラッと変わる。
一流レストランのウェイターが一緒に写真を撮り、メイン料理を「Macチーズバーガー」と真顔で給仕したり。
大きなスーパーはない。「SPAR」が街中にたくさんあり、食料は安い。
レストランは日本と同じくらいの値段か。屋台のランチが一皿600円くらい。レストランで夜は3000から5000円くらい。高いところはそれなりに高級なのでランチだけ挑戦。
お料理は美味しい。
肉の味に薬臭さがない。(アメリカの肉は臭い)
ハンガリーは90%はハンガリー人(マジャール人)で移民は少ない。黒人もいるが、肉体労働もハンガリー人がやっている。
スイス、オーストリア、ハンガリーともに農業を大事にしている。ハンガリーの美しい丘陵、スイスの手入れされた山、オーストリアの平原の美しさ。
空気がきれいで、空が青い。
標識は、スイス、オーストリア、ハンガリーとも自国語標識だけ。
民族の独立と国家への忠誠を感じる。至るところに国旗が掲げられている。
ハンガリーはかつてトルコ人に支配された時に、キリスト教会がイスラムのモスクに改装された苦い歴史をもつ。
国の独立を勝ち取ることがいかに大変かを知り尽くしている民族だ。
単純労働の移民は受け入れていない。
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2014年 10月 13日トラックバック:八重桜の会公式 移民・多文化共生政策に反対する日本国民の会
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