2016年在韓米軍撤退、そして日本はどうなる? 高城剛独占インタビュー

―2018年くらいに何かが起こるかもしれないとメルマガで書いてらっしゃったんですけど、それは何をイメージされたんですか。

2016年の秋、11月1週、スーパー・チューズデーに大統領選挙が終わりますよね。それから2017年の1月には就任式があるわけです。大抵は、その年の秋から翌年に何かが起きるんですよ。経済ショックだか戦争だかわかりませんけど、多少前後してもいつもそのような流れがあります。そうすると、2018年はかなり節目の年になると思います。これは、天災なども含めてね。また、2016年の暮に米軍が韓国から撤退して、すぐには戦争というようにはならないと思います。指揮権返還も延長されましたし。でも徐々に怪しい感じになるのではないでしょうか。このあたりは、中東情勢とロシア周辺国の動き次第とも言えます。僕がアメリカの軍産複合体だったら、中東とロシア周辺が沈静化したら北朝鮮を煽りますね。しかも中国のタカ派とグルになって。韓国と北朝鮮と日本とで少し争わせようと、煽りますよね。その時に共和党政権で、漁夫の利は米国、続いて中国でしょうね。米中が本格的に争うことは、2040年代までありません。それまで中国は、黙々と経済活動を続けると思いますね。いくつかの踊り場を越えながらね。

―でも、アメリカと中国は、日本と韓国と北朝鮮で戦争をさせて、最終的には何を求めているんですか。

少し乱暴な言い方をすれば、ネオコンは世界が混乱してメチャクチャになれば、それでいいのです。もし、イスラエルという国家がなくなるのであれば、世界中の他の国家がなくなってもいいくらいに思っています。もともとユダヤの民は、国がなかったわけですから。ですので、現状の日本も見方によっては、国家解体に向かっているようにも見えます。ネオコンと近しい現政権の人たちは、もしかしたらわかってないのかもしれませんが。そして、軍産複合体の目的は、戦争に勝つことではないのです。いつまでも、戦争が続き、米国本土が絶対安全地帯にいることが目的です。これを理解する必要があります。当面、中国と米国が戦争しても、米国にミサイルが飛んでくることはほとんどありません。原潜だけ注意が必要ですが、第七艦隊があります。実は日本の海上自衛隊が誇るP-3Cもイージス艦も直接戦力ではなく、米軍第七艦隊の護衛艦の役目にしか過ぎないのです。戦略が米軍あっての自衛隊なんです。空自のF-15も米軍F-16の露払い機です。F-22は機密性が高いので購入できません。軍産複合体は売りたいのでしょうが、米国の議会を通りません。たぶん無人仕様のF-40がリリースされて型落ちになったら、買わされるかもしれませんが。それより、どこかで空母保有でしょうね。まずは、多様性が売りで事実上オープンプラットフォームのF-35をライセンス購入し、国内軍事メーカーの強化を図ります。すなわち三菱です。そして、この方向の終着点は飛躍していると思われるかもしれませんが、やはり核武装なんです。米国本土まで届かない距離のミサイルとセットで、米国の許可がいつか出るでしょう。北朝鮮と戦争になれば日本もちょっとは利権を預かれるかもしれませんね。少し前のシナリオだと半島統一されれば、米軍と国連軍が駐留し平定する予定だったと思います。歴史的に半島に日本の自衛隊が入るのは、メンタル的な問題があるからです。しかし、予算の関係で韓国から米軍が撤退に向かいます。そこで、米軍の代わりに日本の自衛隊が補完せざるを得ない状況になっている。それが、直近のシナリオでしょう。それを中国がどのように見るかでしょうね。もしかしたら、ドコモの平壌支店とかができるかもしれないから(笑)。中国はこの機に事実上の領土を広げられるでしょうし。実効支配地域としてね。

まあ、最終的にいい思いするのは、第二次世界大戦の覇者であり、その後世界の中心だったアメリカですよね。また、アメリカは国益に適うことしかやりませんから、本当にわかりやすい国です。万が一、尖閣諸島が中国に攻められたってアメリカには関係ありませんからね。国益にはまったく関係ないのです。それより緊張関係を維持して、多くの戦争兵器を日本に購入していただくのが、国益に叶いますよね。そのための増税です。だから今アメリカは「米軍が朝鮮半島から完全撤退するまで待て」って中国のタカ派に言ってますよね。そして、北朝鮮も中国経由でおさえてる。いま、東アジアのどこかで火の手があがると、米軍が介入せざるを得ませんから。現時点で、7千発のミサイルが中国から日本に向かっていつでも発射できるように準備はできているわけです、原発を狙ってね。「ダーティボム」とよばれているヤツです。宇宙開発もスゴい勢いで進んでいます。石垣島に防衛システムとか建てたって、7千発を追撃できるわけありません。しかも兵器としては旧型のPAC-3だから。もう意味不明ですよね。だいたいPAC-3はミサイル迎撃は曲芸のようなもので、本来は戦闘機迎撃のための兵器です。儲かるのは、PAC-3の日本の代理店の伊藤忠ですね。だから石垣島に突然ファミリーマートができちゃって、人がほとんどいないところに突然ファミリーマートが。なるほど、ここ軍備が配備されるんだなってそれを見ると思っています。ここに自衛隊員がいっぱい来るから、ファミリーマートがないと困りますよね。本当にびっくりしましたよ、この前、石垣島行ったら突然ファミリーマートだらけで。まあ、これはただの妄想ですけどね(笑)。

安倍政権がいまひとつわかってないと思えるのは、クールジャパンとか言ってますけど、ソフトパワーで制圧するというか、日本化しなくてはいけないのは国防上、台湾とフィリピンなんです。石油のシーレーンを確保しなくてはいけませんから。パリのジャパンEXPOなど、実はどうでもいいんです。台湾を中国に取られたら、終わりですよ。だから、そのために巧みな観光キャンペーンを、台湾、香港、フィリピン、ベトナムで大々的に展開する必要がある。観光庁の人は、まったくわかっていませんよね。実際に、僕自身が観光庁と台湾での日本キャンペーンを行った際に痛感しました。観光キャンペーンほど、スマートパワーでもっとも効率的なものはありません。観光戦略はもっとも安価で最高の国防なのです。一方、欧米に対して必要なのは、ロビー活動とデジタルネガティブキャンペーンの準備です。この点では、本当に日本は弱いですね。やり方すらわかっていない。まあ、これらは兵器産業と違って、関係者がたいしてお金も儲かりませんしね。逆に言えば、コストの良い戦略です。また、日本は島国なのに、陸上自衛隊が圧倒的に多く、戦車まで自国開発しています。まさに意味不明です。それをこれらのソフトパワーに振り分けるのが正しいのでしょうが、既得権となっているので無理でしょうね。早めにどうにかしたほうがいいと思いますよ。ソフトパワーは先手必勝で、ネガキャンは準備が大事だから。

———— このインタビューの全編は—————
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高城未来研究所「Future Report」

著者:高城 剛
コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。毎週お届けする『高城未来研究所「Future Report」』では、今後世界はどのように変わっていくのか、私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

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