外国人が多い
アベノミクスで進んだ「円安」。
最初は、輸入品の値段が上がって大変でした。
しかし、原油・ガス価格が下がったので救われていますね。大問題だった「エネルギー輸入費増大による貿易赤字増加」も解決しつつある。
日本の貿易赤字は、急速に減っています。そして、円安で、外国人がメチャクチャ増えているのですね。
今年上半期の外国人観光客数は914万人だそうです。
通年で1800万人の予測。
2000年は、通年で476万人。
15年で3.78倍増えています。
東日本大震災があった2011年。
東京は暗く、外国人がまったく見当たらないので、とても心配になったものです。
しかし、あれから4年。
どこにいっても外国人が山ほどいて、どんどんお金を落としてくれる。
ありがたいことです。
もちろん一番多いのは「爆買」中国人ですが、欧米系の人たちも、あらゆる場所で見かけました。
ある日松本城にいったら、日本人より白人のほうが多いくらいで驚きました。
郵便局事件
日本に行くと、モスクワにないものを買うので、どんどん荷物が増えてしまいます。
(特に、本を大量に買うので、かなり重い。)
2年前に帰国したときは、それこそ「お引越しですか?」状態になってしまい、空港で「恥ずかしい」と思うほどでした。
そこで、今年はじめて、「荷物を郵便局で送ってみる」ことにしました。
いままで「きちんと届くだろうか?」と不安で、試したことがなかったのです。
郵便局にいくと、お姉さんが「船便、航空便、EMSなどありますがどうされますか?」と聞きました。
私は、「高速郵便EMSは高い」と思ったので、「航空便でお願いします」といいました。
船便だと、「いつ届くかわかったもんじゃない」と思ったからです。
すると、郵便局のお姉さんは、「箱の大きさと重量にもよりますが、EMSのほうが航空便より安くなるケースもありますよ」といいました。
私は驚いて、「え、そうなんですか?」といいました。そんな話は聞いたことがなかったからです。
するとそのお姉さんは、「しばらくお待ちいただければ、航空便で送った場合とEMSで送った場合の料金を計算できますけど」といいました。
そして、神のようなスピードで、航空便、EMSの料金を計算してくれました。
ちなみに私は、なんとダンボール箱4つをモスクワに送りました。
だから、お姉さんが「航空便とEMSの料金比較をする」のもとても面倒くさい作業なのです。
(サイズと中身の重さを測らなければならない。)
計算結果を見せられて、私は唖然としました。
なんと高速郵便EMSのほうが、航空便より、ひと箱につき1000円程度安いのです。
しかも、航空便の3分の1ぐらいの速さで到着する。
郵便局のお姉さんの親切心と機転により、私は4000円ほど節約でき、さらに速やかに荷物を受け取ることができます。
彼女は、「航空便ですね」といって、さっさと料金を請求することもできたはずです。
ところが、「EMSのほうが安くなることもありますよ」といってわざわざ両方の料金を計算してくれた。
それで、彼女の収入が増えるわけでもなく、上司からほめられるわけでもない。
自分で自分の仕事を増やしただけともいえます。
しかし、私はこの上なく、幸せでした。
「嗚呼、これが日本だ……」
そう思ったのです。
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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