2015年5月
補佐官「わが国は、『南シナ海埋め立て問題』で中国をいじめています。オーストラリアも欧州も同調し、中国は追いつめられています。米中関係は、どんどん悪化してきました」
オバマ「それでいい。ところで、われわれの『希望の同盟国』日本はどうしてる?」
補佐官「……それが…」
オバマ「どうした? さっさといえ!」
補佐官「日本政府は、3,000人の訪中団を派遣しました。習近平が直接会って歓待し、日中関係は改善されつつあります!」
オバマ「なんだと!? シンゾーの奴、同盟国のアメリカ合衆国が、中国をいじめているときになんだって、中国と関係改善してるんだ?」
補佐官「私もわかりません。キッシンジャーは、『ジャップは最悪の裏切り者だ!』とコメントしていましたが……」
オバマ「う~~む。俺にもシンゾーの気持ちがまったくわからない。とにかく、『希望の同盟演説』は口先だけの大嘘だったことは間違いなさそうだ」
補佐官「そうみたいですね」
オバマ「とりあえず、中国と和解して、戦略を練り直そう」
なぜ?
私は、なぜこのようなことを書いたのでしょうか?
外国から見ると、日本政府の動きは、全く理解不能なのです。せっかく苦労してアメリカとの関係を強固にしたのに、なぜぶち壊すようなことをするのでしょうか?
なぜ同盟国が中国と戦っているときに、日本は敵との関係を改善するのでしょうか?
外国人には、理解不能。
しかし、日本人である私にはわかる気がします。
なぜ、日本は、中国との和解にむかったのか?
そう、中国側が「日本と関係改善したい」と「シグナル」と送ってきたからでしょう。
日本は「和をもって尊しとなす」なので、アメリカのことなどコロッと忘れて「仲良くしましょう」となった。
そんなお人よしなので、「世界遺産問題」で韓国にだまされるのです。
「安倍総理9月に訪中か?」
新聞は報じています。
私は、まず「希望の同盟国」アメリカと相談することをお勧めします。
アメリカとの信頼が破壊されれば(すでに破壊されているが)」安保関連法案」も「集団的自衛権行使容認」も役に立ちません。
アメリカはそのうち、「中国と組んでまず日本をつぶそう」となるかもしれません。
かつて、宿敵ソ連と組んで、日本・ドイツをつぶしたように。
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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