神の子は言った。
「悔い改めよ。天国へ至るために。
神の子は預言者であり、神の子の教えを授ける。
偽の預言者に騙されてはならない。
多くの者が神の子を名乗って、多くの人を惑わす。
多くの偽の預言者が現れ、多くの人を惑わす。
本物の神の子の教えに従う者は、最後には救われる。」
神の子は言った。
「神の子は、病気を癒すことに頼った布教はしない。
神の子は、医者ではないからである。
神の子は、天候を予測することに頼った布教はしない。
神の子は、予報士ではないからである。
神の子は、パンを増やすことに頼った布教はしない。
神の子は、パン屋ではないからである。
神の子は、水の上を歩くことに頼った布教はしない。
神の子は、呪術師ではないからである。
真の預言者は、親しきものには通じない奇跡などには頼らない。
真の預言者は、悪霊を操ることもない。」
神の子は言った。
「神の子の教えは、人の子が従う教えである。
それゆえ、人の身を超えた教えであるはずがない。
神の子の教えは、人の身に適った教えである。
神の子の教えに従う者は幸いである、天国へ昇ることができる。
神の子の教えに逆らう者は不幸である、地獄へ堕ちることになる。」
神の子は言った。
「汝の右の頬を打つ者には、左の頬をも差し出すべきか。」
神の子は唱えた。
「そのようなことを言う者を警戒せよ。
敵を愛し迫害する者のために祈ることは、普遍の真理ではない。
頬を打つ敵を見極めよ。
敵の中の敵か、隣人の中の敵か、敵の中の隣人か。
自分を愛するように、汝の隣人を愛せ。」
神の子は言った。
「罪の無い者のみが、罪を裁けるというのか。」
神の子は唱えた。
「そのようなことを言う者を警戒せよ。
それは、人の子の言葉であり神の子の言葉ではない。
罪を定める者は、罪人でなければならない。
人の子に神の子であることを求めてはならない。
罪を定めずに、罪を量ることはできない。」
神の子は言った。
「する、しないは、してもらうために。
求める、求めないは、与えられるために。
罪を定める、定めないは、罪に問われぬために。
裁く、裁かないは、裁かれぬために。
許す、許さないは、許されるために。
失敗の門は広く、成功の門は狭い。」
神の子は言った。
「私が来たのは、
世間における義人でもなく、
世間の法による罪人でもなく、
神の子の教えに従う人を招くためである。
世間の決まり事は、神の子の教えとは異なっている。
世間の伝統を守り、
神の子の教えを拒む者に災いあれ。
神の子の教えに従う者に幸いあれ。」
神の子は言った。
「神の子は、死者を蘇らせたりはしない。
人の子の死は、一なる神との約束であるから。
人の子の復活は、一なる神との約束の反故であるから。」
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