何故日本だけが一人負け?ー特別会計の闇ー
アメリカ以外例えば、先進23カ国1995~2012年の17年間で年平均成長率は約3.5%(23兆3504億ドル→42兆2070億ドル:財団法人、国際貿易投資研究所資料 世界各国のGDPより)になっています。
話を本題に戻すと、天下の財務省に向かって「使途不明金」とはおだやかではありませんが、財務省の「日本の財政を考える」というHPの中に、
目を疑うような超巨額の使途不明金が存在することを示唆する情報が含まれています。
財務省の「日本の財政を考える」というHPの中に、
2-(3) 一般会計・特別会計の主要経費別純計
というコーナーがあります。
平成26年度一般会計歳出総額95.9兆円ですが、特別会計では411.4兆円で、会計間の入り繰りを控除した純計は237.4兆円となっています。
つまり、表(おもて)の帳簿(一般会計)よりも裏帳簿(特別会計)のほうが4倍以上もデカイ、そんなのってありか?と思うところだが、それが現実なのである。
一般会計予算については、毎年国会の審議と採決を経て決められるが、特別会計は国会議員の審議も採決もなく財務官僚のさじ加減で、闇から闇に葬られている。
現在、平成27年度一般会計予算審議が始まっていますが、国会審議は財務省案にほんの僅かばかりの手直しが行われるだけです、国会審議は形骸化して通過儀礼みたいなものです。
この資料(一般会計・特別会計の主要経費別純計)では
、
驚くべきことに国債費(借金の返済と利払い費)は、に91.4兆円と表記されています。
一般会計では国債費(借金の返済と利払い費)は23.3兆円ですので、
91.4兆円-23.3兆円=68.1兆円が裏帳簿上の隠れた借金に対する「返済金と利払い費」ということになります。
現在の表向きの国(政府)の借金総額は、
一般会計上の借金は、2014年9月末の時点で1038.9兆円ですので、このほかに約3千兆円以上の借金があり、一般会計と合わせて4千兆円以上の借金が存在することになります。
安倍内閣が当初目指すと言っていた10年間名目成長率3%程度の場合を例にとると、その場合の国債の金利は3%+αにならざるを得ないことは以前に記述しました。
仮に成長率3%だとすると利払い費(3%+α)だけで年間120兆円を超える、それが新たな借金として元利合計して行けば、10年後にはこの借金は5千兆円を遙かに超える金額に膨れ上がる。
これでは経済対策どころじゃない、財務省と日銀黒田総裁がつるんで?「0~マイナス金利」に励む事情がわかろうというものである。安倍内閣の経済最優先とは念仏にすぎないことがおわかりいただけるだろう。ましてや、消費税増税で解決できるような問題でもない。
“もう、むちゃくちゃ! こりゃー、なんちゅうこっちゃ!”と言わざるをえない。
蛇足ですが、この問題に深入りすることは、財務省の聖域を侵すことになるのかもしれない。
正論を主張する植草氏は痴漢事件をでっち上げられてキャラクターアサシネーション(人格破壊)されて大学教授の職を追われた。
特別会計の「闇」を探ろうとした石井紘基氏は殺害された。
小沢一郎氏は公務員改革を主張し、地方への財源移動と小さな政府構想を掲げていたが、「政治とカネ問題」をでっちあげられて実質的に彼の政治生命も終わらされた・・・彼に対する「政治とカネ問題」の裁判には大手マスコミを巻き込んだ検察、最高裁の犯罪行為(?)も疑わざるを得ない。
日本の民主主義も経済も、根本から壊れていると言わざるを得ない。しかし、知識人といわれる人たちも含めて、ほとんどの日本人はその認識も自覚もない。
そもそも、財務省はなぜこのような形で超巨額の裏金が存在することを示唆することになったのだろうか。ひょっとして、財務省自身も追い詰められているのかもしれない。
これ以上のことを追及するのは、差し控える・・・読者の皆さんの想像にお任せする。
2
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。