カテゴリー:歴史
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先人たちによる「近代の超克」、および「近代の終焉」という思想営為について見てきました。特に「近代の超克」については、竹内好(1910~1977)が取り上げたことで、現代においても一定の知名度があります。
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「近代の超克」について検討してきましたが、そのまとめに入る前に、保田与重郎(1910~1981)に触れておく必要があります。
保田与重郎について
保田与重郎(1910~1981)は、日本浪漫派の評論…
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「近代の超克」の論文に引き続き、座談会での発言について検討していきます。
座談会の的を絞る
座談会「近代の超克」では、13名の論者が集まって議論を展開しました。翌年に同名タイトルで発売された単行本…
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前回および前々回に引き続き、座談会「近代の超克」参加メンバーの論文を検討していきます。
三好達治『略記』
三好の論文には、次のような文章があります。
日本精神は、日本国の歴史、日本国民の生…
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※この記事は月刊WiLL 2015年6月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ
女性が怯えたある質問
いまから三十年以上も前のことである。一九八〇年代のはじめ、世界はまだ冷戦の時代だった。しかし、一九七…
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栄光の明石工作
相手にされない日本
明治33年(1900)第二次露清密約により満洲がロシアの勢力圏となり、日本の目の前まで迫ろうとしてきました。日本の選択肢は2つです。和平か戦争です。
この時、元老筆頭…
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前回に引き続き、座談会「近代の超克」参加メンバーの論文を検討していきます。
吉満義彦『近代超克の神学的根拠』
吉満の論文では、近代的精神の問題が、近代的無神論の問題としてとらえられています。その見解は…
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英雄・明石元二郎 ~ その素顔は奇人・変人!?
「坂の上の雲」が描く明石元二郎
本文ではこれまでインテリジェンスと間接侵略について取り上げてきましたが、その成功例として日本史の栄光にして、世界史においても革…
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反転してしまった戦後
戦後という空間がどのような構造あるいは現象を軸にして構成、構築されているのでしょうか。このことはある種の難題ですが、私は戦後という時代は反転という現象が軸となった体制と考えます。
文学者福田…
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「近代の超克」に関する言説から、近代の意味と、それを超克するための方法について検討していきます。まずは、各メンバーの論文から検討していきます。
亀井勝一郎『現代精神に関する覚書』
亀井の論文では、…
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思想というものを考えていく上で、現代においては西欧からの影響を無視することはほとんど不可能です。日本思想の伝統においても、西欧からの影響は、古くはフランシスコ・ザビエルに代表されるキリスト教の伝来があり、幕末に…
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憲法改正の時が来た
現在、憲法改正論議が戦後、最も盛んと言われている。そのきっかけとなったのは、やはり安倍政権の誕生であろう。自由民主党と言えば結党以来、自主憲法制定を掲げてきた党であり、その党が護憲派左翼的な民主党…
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※この記事は月刊WiLL 2015年4月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ
「発信する日本」誕生
ワシントンの大きな本屋へ行くと、売り場が政治・経済・趣味・スポーツなどに分かれているなかにローカルと…
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映画化や漫画化、ドラマ化もされた大ヒット小説「永遠の0」は、未だ尽きること無く賛否両論の批評が加えられています。本日はその「永遠の0」の論評でウェブ上で目を引いた記事をまとめてみました。多様な意見を参照することで、見えて…
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インテリジェンスは無関係ではない
インテリジェンスとは情報との対話です。
1つの情報から得られる内容には限りがあります。そして、困ったことに世にあふれる情報は全てが正確とは限りません。それは多くの場合、情報は…
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前章ではインテリジェンス、すなわち情報収集とその活用方法について取り上げました。
本章ではそこから更に踏み込んで、自国の政治目的(国益)を達成するために他国に譲歩してもらう、または問答無用で強要させる方法について解説を…
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これからお話するのは、左翼批判ではありません。ある自民党有力政治家のあるまじき行動についてです。
去る2月13日、二階俊博総務会長は、1400人を引き連れて韓国を訪問し、朴槿恵大統領と面会しました。観光誘致を狙…
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男性的な倫理観は、国家などの抽象的な論理的概念へ、女性的な倫理観は、家族などの具体的な感情的概念へ導かれる傾向があるように思われます。そうであるなら、二つの性差によるドラマが、人間社会では日々繰り広げられることになりま…
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※この記事は月刊WiLL 2015年1月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ
日本も分断されていた
昭和四十七年(一九七二年)五月。沖縄は祖国に復帰した。今年で四十二年目になる。
しかし、本当に復…
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言論弾圧は、日常の何気ない場面から始まる
言論抑圧と聞くと、現代社会には合わない、時代遅れの言葉に聞こえるかもしれない。または、独裁的な政治体制下において行われる、情報統制を連想するかもしれない。
第二次世界大戦…
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2016-4-14
「日本死ね」騒動に対して、言いたいことは色々あるのですが、まぁこれだけは言わなきゃならないだろうとい…
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アメリカの覇権後退とともに、国際社会はいま多極化し、互いが互いを牽制し、あるいはにらみ合うやくざの…
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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。
心から祝福したい。…
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