【世代論特集】流行にも漫画にも従順なお利口さん

→ 【激論!酒鬼薔薇世代】私たちはキレる世代だったのか。

私達の世代の特徴といえばお利口さんが多いことではないかと思います。地域差はあると思いますがだいたい小学校の高学年ぐらいから週休二日制が入ってきてだんだん教科書が薄くなって行ったんだと思います。総合学習の授業もなんとなくその辺からあるようなないような、と言っても私は小学校の頃はほとんど椅子に座っていなかったので記憶が曖昧です。座ってもひたすら絵を描いたり窓の外を凝視したりしていたので、あんまり日教組がどうとかそういうのも、「ああ、いたかもしれないね」というくらいのものです。というのもいきなり(当時の私にはそれなりの理由があったのだろうと思いますが)授業中喋りだし、先生の話を遮ってワーワー言っていたという記憶しかないので、偏向教育しようにも、受ける私がそういうとんでもないバカだったので全然入ってこなかったのではないでしょうか。中学校に上がってからも数学の授業中TRFの歌を歌って普段滅多に怒らない教師に「牧之瀬、もういいかげんにしろ!」と言われたり、そんなこんなでずっと問題児だったのですが、その他の昔の記憶は靄がかかってよくわかりません。他の皆は黙ってたんでしょうか。私の脳に何らかの欠陥があったことはまちがいありません。オンリーワン!そういえば景品に惹かれて始めた進研ゼミも落第しかけたのか、あるとき赤ペン先生から心配している旨の手紙が届いたことがありました。

話は逸れましたが、「私の世代について」と言われても正直幼い頃からじいさんばあさんや猫に育てられてきた私としては、似たような歳頃の人間とは昔から縁が薄く付き合いが悪く、学校で他人から見ると友達だと思われている人でも、大概そのうちそりが合わなくなって付き合いが疎遠になるというような様子でした。というのも保育園で昼飯を食べ終えると、その辺にいる子供を一人講堂に引きずって行って殴りつけたりするような生物だったので、脳を使った高等テクニックである意思の疎通とか、心と心のふれあいとかいうことは自分から出来た試しがなく、たまにムツゴロウさん的な御仁があって、私のような野生動物に対して「手懐けてみよう」、「万物に霊は宿る」という心の広い慈愛に満ちたお方が接近してくださることはあって今でもそういう方には感謝しています。しかし世に言う友達付き合いというのが出来てきたかもしれないと実感を得たのは、うまいことアルコールで私の脳の悪いところが殺菌され始めた、大学時代からかも知れません。今はニコチンも加わって結構人間らしくなってきました。こうやって記事を書いたりしている所を見れば、人間の言葉も徐々に遣えるようになってきたのだと思います。自分がやっと人間らしくなってきたところなので今まで自分の人生に関わったり通り過ぎたりした同年代の人たちをどうこう言う気は起こらないというのが正直なところです。

しかしながら、そこをなんとか強制的に自分の脳を締め上げまして、言葉を捻り絞り出すということをすれば、先の方で申し上げたように、いい子ちゃんお利口さんが多いなあということです。私自身が野生の世界から人間界にお邪魔して来たわけですから、人間ってこうなんだよと言われてしまえばおしまいの話です。が!が!が!ですが!私のおぼろげな記憶をたどってみて、子供の頃自分の周りで流行っていたものや、テレビ番組など思い出してみて今の少し冷静な(当時に比べればですよ!)頭で考えたとき、あんまり大したものはなかったなというのが率直な印象です。子供の時それを傍から観ていたわけですが、そういうものは大人が作っていたわけですから子供もなめられたもんだなと思います。我が家はだいたいテレビジョンが点いていて、子供番組にチャンネルが合っているときがあればニュース番組だったりバラエティ番組だったりしたわけですが、私が気になるものは番組で言えば遺跡のドキュメンタリだったり、クイズ番組に出ていた池田満寿夫だったりしました。一番好きなのはチャンネルを変えたり電源を入れたり切ったりするときの「ビカッ!」という光と音だったかもしれません。一応「聖闘士星矢」とか「きんぎょ注意報!」とか「おぼっちゃまくん」等のアニメも観ていましたがもう断片的な記憶しか残っていないのです。

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西部邁

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  1. 酒鬼薔薇世代

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