日本よ強くあれ!ー在日フィリピン人の考える国防ー
- 2014/5/14
- 政治
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フィリピンの国歌の歌詞の最後の節は下記のようになっています。
栄光と愛情の地汝の腕の中に天国はあり汝を脅かす者あらばこの命 喜んで汝に捧げよう
<参考:http://www.world-anthem.com/lyrics/philippines.htm>
フィリピンの学校では、生徒を集めて国旗掲揚・国歌斉唱を定期的に行います。そのとき、「私はフィリピンを愛す」と始まる「愛国者の誓い」も唱えます。このように育ったからか、フィリピンはいくら貧しい国でも、いざ戦争になったらフィリピン人の大半は国のために戦うでしょう。これは別に「軍国主義」でもなんでもありません。「国を守りたい!」という精神は、国民として当たり前なことだと思います。おそらく、世界のほとんどの国においてはそうでしょう。愛する家族や国がよそから攻められたら、「普通の」人間は、それらを守るために戦うでしょう。
愛国心を教えられなかった若い『ニッポンジン達』
日本はどうでしょうか。私の子供たちは日本国籍を持っていて日本の学校に通っていますが、学校で「愛国心」を学んでもらいたいと思っています。しかし、日本の教育は戦後、「自虐史観」に冒されて、愛国心どころか、学校の教師に国歌を歌うことに反対する人がいるぐらいです。日本の教育のレベルは全体的に見ると非常に高いのですが、「価値観」や「モラル」も教育すべきものであり、国民が国を愛することや守ることの大切さという人間存在の根幹に関わることに関しては日本の現在の学校教育では触れられない現状があります。これはもちろん家庭地域も含めた範囲で、「断然教えるべきでしょう!?」と、いち在日フィリピン人として、感じるのです。驚きます。
残念ながら、多くの日本の若い人は、国を守ることの意味が掴めなくなくなっているようです。
最近テレビで、ある若い日本人コメンテーターが「戦争になったら逃げる」とか「国家や国体よりも個人の命を優先するのが成熟した国民」とか、私にとってはショッキングなことを平気に言っていました。この人の国家観が屈折し、歪んでいるとしかフィリピン人の私には言いようがないのです。こんな無責任な感覚はどれだけの日本の若者が共有しているのでしょうか。私が女性ならこんな根っこのない男とは絶対結婚したくないと思います。きっと私の祖国の心ある女性も、そう答えると思います。
それはさておき、こんな感覚が日本の若者に芽生えてしまったのも、戦後教育の引き起こした問題のひとつでしょう。日本政府に是非ともこの辺の教育の改善をしていただきたいと思います。最近の国際情勢を真面目に見れば、日本人がより深く「安全保障」について考えるべきときが来たということは、火を見るよりも明らかでしょう。
日本が国際的に平和だというのは、空想に過ぎない。
日本には、冷戦時代と同じように、まだこれからもアメリカに守って貰えると思っている人が少なくないようです。フィリピンも防衛に関してアメリカに頼らざるを得ない面もありますが、それは単に経済的な要素が大きいと思います。それは無理もない話ですね。フィリピンは人口1億人ぐらいいるものの、経済の規模が人口700万人の埼玉県と同じぐらいです。ですから、戦争を戦うだけの「弾」が足りないわけです。仕方なく、経済大国アメリカに頼らざるを得ません。しかし、日本は違います。日本も経済大国であり、自己防衛が十分できるはずです。日米同盟も大切だと思いますが、国の防衛はその国の国民の責任であることは、いうまでもありません。いいですか、今現在の憲法9条万歳状態は、「自分の生活を守るために自分や自分の子供が死ぬのは嫌だけど、他人の子供なら死んでくれるでしょ?」という極めて無責任で、血も涙もない心理状態ということなんですよ!それでいいわけがないのではないですか!!憲法9条に当てはめたって、矛盾しています。
今まさに中国は、アジアの国々を侵略している!
最近の中国の南シナ海における侵略行為は、多くのフィリピン人が懸念しています。フィリピンの世論は中国に対してかなり批判的になっているようです。何せ、フィリピンのアキノ大統領が最近、米紙ニューヨーク・タイムズのインタービューで、世界は中国に「いい加減にしろ」というべきだと言い、中国を「第2次大戦前のヒトラー」になぞらえて批判したのです。こういう批判に対して中国はいつも通り、悪いことはしていないと惚けて逆切れするわけです。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140206/asi14020608120000-n1.htm
フィリピンは、アジアのパワーバランスを保つために、日本が重大な役割を果たさなければならないと、私は至極当たり前の認識をしています。日本政府も幸い、中国の脅威を以前と比べれば正しく捉えているようで、中国の侵略行為に悩まされているフィリピンとベトナムなどと連携を強化するそうです。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140509/plc14050918380020-n1.htm
お願いだ!日本よ立ち上がってくれ!
しかし、日本の尖閣諸島も中国に狙われているのですが、日本のマスコミにおける中国批判の姿勢は、中国文化への憧れに溺れる姿勢ばかりが多く見られ、現状認識としては全くもって足りない、幼稚なものだと私は感じます。日本社会にはどうも、歪んだ意味での「平和主義」が蔓延しているような気がしてなりません。
おまけに、「日本国憲法の9条にノーベル平和賞を~!」と、掲げている人たちもいます。そんなことで戦争を防ぐことなど、できるわけがないでしょう。考えてもみてください。もし海外旅行で「私たち財布はパンパンだけど丸腰でーす!私が丸腰だから悪いことしないですよねー!仲良くしましょうよー!」などと言いながらヘラヘラ顔で裏通りやスラム街に行ったらどうなりますか?丸裸にされるのは当たり前ですよね。
さて、フィリピンのデルロサリオ外相が一昨年12月のインタービューで「日本が戦後の平和憲法から解き放たれ、軍事的強化に進むことを歓迎すると表明した」と報道されました。これは極めて現実的で、当たり前な考え方です。
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