日本愛国ポルノと日本自虐本、どちらに理がある?
- 2014/4/16
- 思想
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変化していく書店の風景
最近、全国の書店にで愛国本、日本礼賛本(あるいは嫌中、嫌韓本)が溢れていて気持ちが悪い(あるいは素晴らしい)ということがネットで話題になっているそうです。
軒先の新刊・売れ筋本コーナーは愛国書籍で一色に!
(ツイッター上の”気持ち悪い”派の反応)
なんか日本マンセーな本が書店にはたくさん並んでるんだよな。オナニーは気持ちいいけどそーいうのはこっそりやろうぜ。
職場近くの書店はこの通り、「日本バンザイ中韓オワコン」の本棚になっておりました。
俺が日本語わかる外国人なら、こんな品性のない国と関わりたくないと思うだろうね。
(同ツイッター上の”喜ばしい”派の反応)
最近、何処の本屋も愛国関連の露出、品揃えが増えてきてる\(^o^)/喜ばしいことですね。近所の本屋さん、領土&特㋐フェア中www岡田英弘、黄文雄、水間政憲、三橋貴明etcがズラリ平積みでありました。どうやら「真実こそ金になる」事に気づきはじめたのかも・・・
(【画像集】日本中の書店が「愛国・反アジア本」だらけになっているとネットで話題 http://matome.naver.jp/odai/2139109440887058401)
どうやら、ネットではこのような状況に関して賛否両論あるようです。私個人の感想としては、あまりこのような自己礼賛やあからさまに(隣国を貶めることで)自国の優位性を誇示しようとする姿勢はあまり日本人の美徳として相応しくないのではないかという思いもあるのですが、ただ、一方で今の状況はあまりにも戦後自虐的な歴史観、国家観が蔓延しすぎたことに対するカウンターであったり、何を出しても本が売れない出版社が、「お、これは売れそうだ!!」と目をつけて、集中的にこのような本を出し続けているというようないくつかの条件が重なった結果であることを考えると、まあ、時期が経てば、自然とこのような現象も収まり、過剰に自虐的でもなく、かといって自己愛的でもない、自然とバランスの取れた認識に落ち着くのではないかとも思っています。
そのようなわけで、私としてはこのような過剰な愛国ブームというものはあまり好ましい現象であるとは思っていないのですが、一方で、このような状況になったことにも色々な事情があり、さらにどうせ一過性のブームであって、ブームが過ぎ去ればこのような状況も落ち着くだろうと思っているのでそれほど問題視はしていません。
コメント
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高木さんの記事はアスリードの中でも一番楽しみに見させてもらってます。
今回の記事はいつもとやや毛色が違うようには感じながらも、
「いるよねこういう人」というような頷ける言葉が多く、笑いながら読ませていただきました。
これからも記事を楽しみにしています。
長々と失礼しました。
僕個人の主観ですが、日本と言う国全体が自己愛性パーソナリティ障害に陥ってる気がします。
「ここは日本だぞ、外国とは違うんだ」と言う価値判断が余計に病状を悪化させているように僕は思えます。
国民全体の雰囲気や、精神や、認識等が乱高下していく全体主義的傾向の方がよほど危険かつ、深刻な問題を孕んでいる
と言う高木さんの結論には同意します。
正しいか間違っているかと言う判断より、自分が気持ち良いか気持ち悪いかと言う判断で「正しさ」を認識する人が増えたのだと思います。
宮台真司氏の言葉を借りれば、「感情の劣化」が起きているのだと思います。
しかし、ドイツは日本が言ってる「自虐史観」をひきうけて今のEUの地位を手に入れたのですから、
自己愛的に「自虐史観ガー」と日本は国際社会に意見を言うより、戦争責任を引き受け、それから日本が国際社会へどういう役割を果たしていくかと言う国民的な議論が必要なのではないのでしょうか。
「自虐史観」とか被害者ヅラして主張する癖に、一方で一人前の国に扱ってくれみたいな事を言ってたら、それこそ幼児の論理しかない国だと思われる証左ではないでしょうか。
これを言った瞬間に「韓国ガー」「中国ガー」の人が沸いてくると思いますが、まずは自分の襟元を正したらどうなんでしょうか。
とりあえず、自称愛国者の人たちはもう一度義務教育を受けなおした方がいいと思いますよ。つーか、お前らみたいな奴らが居てるおかげでな、日本の国益はどんどん損なわれてるんだよ。お前らバカには見えない国益がな。
戦後日本教育を批判するとしたら、まず俺はお前らみたいなイカレポンチを生み出してしまった事を全力で批判するし、日本国民の一人として猛省するわ。