思想遊戯(11)- パンドラ考(Ⅵ) 佳山智樹の視点(大学)
- 2016/9/28
- 小説, 思想
- feature5, 思想遊戯
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第三項
一葉さんから連絡が来て、残りの1人が決まったことを告げられた。これで、無事に5人のメンバーがそろったことになる。
琢磨と書類を整理して、連合会へ提出。仮登録が認められた。幹事長は僕で、副幹事長は一葉さんにお願いした。琢磨には無理を言って会計になってもらった。いろいろと申し訳ない。
まずはメンバー5人の顔合わせだ。教室を予約し、各人に連絡し、いよいよサークル“思想遊戯同好会”の始動だ。
その日、僕は最後の講義を受けた後、琢磨と一緒に借りた教室へと向かった。教室でしばらく待っていると、水沢がやってきた。琢磨と水沢の自己紹介をすませると、次に一葉さんと高木さんがやってきた。高木さんとは、僕も初対面だ。
一葉さんは、いきなり高木さんのことを「ちーちゃん」と紹介したので、僕はかなり驚いた。高木さんも一葉さんに文句を言っていた。何やら、一葉さんの新しい一面を垣間見た気がする。僕は高木さんに自己紹介し、他のメンバー同士の自己紹介もすませる。高木さんは、一葉さんとはまた違ったタイプの美人だ。眼鏡が知的な印象を醸し出している。
智樹「まあ、今日はサークル発足の顔合わせということで。幹事長は僕、佳山智樹が、そして副幹事長は上条一葉さんにお願いします。会計は峰琢磨が担当です。水沢と高木さんは、無理にお願いして参加してもらっているので、役職とか気にせず、気が向いたときに参加していただけると助かります。」
僕は幹事長として、サークル発足を皆に告げる。ここから、僕の新しいサークル活動がはじまる。ここから大学生活を、より充実したものにしていきたいなぁ。
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