辺野古反対運動に「中国」の影か…県民と軍の関係悪化を狙う地下工作

カトケンが見てきた外国の戦争でも、仲良かった民族を対立反感敵対に煽ることに成功していた例はいくつか見ている。戦争が始まってしまったボスニアでは、約2年で、民族間憎悪を確立させられていた。戦闘がすぐに始まらなかったコソボでは10年ほどかかっている。とはいっても、仲良くやっていた民族間に憎悪を持たせ戦争に至らせるロードマップはうまくいき、ユーゴスラビアは小さな国に分割された。

辺野古の埋め立て反対運動には、日米以外の第3国の関与思惑を感じるという人もいる。もし、中国が地下工作的にかかわっていた場合、沖縄県民と米軍の関係を悪くすることは、最優先的な作戦になるはずだろう。辺野古でもしその工作がうまくいったら、次は嘉手納など他の米軍基地へ拡大する。

日本の政治家は、日本の国防において、米軍や自衛隊の軍事力が大事であることについて昔より語れるようになってきたかもしれない。しかし、世界の紛争地を見れば明確なことだが、当地の一般民衆感情も大事な戦力ファクターなのである。だから、戦争のためなら、現地住民の意向を無視してどこへでも基地を作ってもよいというものではない。これは、住民の人権尊重とかそんな甘っちょろいことではなく、住民を味方にしておかないと戦争を有利に進められないから住民に優しく接する、という純軍事的計算だ。

住民に溶け込んでるゲリラを鎮圧するには、ゲリラ兵士の8倍の正規軍を投入しなければならない、といわれてる。その理由は、ゲリラ兵士への補給や情報提供から福利厚生など非戦闘部門のほぼ全ての協力を行っているのが住民だからである。

中国脅威論者が、沖縄防衛戦を考えるなら、必要以上に住民の敵対感情の元となる軍事施設を作ることにより、失う戦力ファクターもあることを計算しましょう。中国への抑止力としての米軍なら、嘉手納基地に米空軍が居座っていることで十分。中国諸都市に爆弾を落とせるのは、海兵隊ではなく空軍です。沖縄の反基地感情が嘉手納に飛び火しないように…。

異種会議:戦争からバグパイプ~ギャルまで』より一部抜粋

著者/加藤健二郎(建設技術者→軍事戦争→バグパイプ奏者)
尼崎市生まれ。1985年早稲田大学理工学部卒。東亜建設工業に勤務後、軍事戦争業界へ転職。1997年より、防衛庁内局OPL。著書は「女性兵士」「戦場のハローワーク」「自衛隊のしくみ」など11冊。43才より音楽業に転向し、日本初の職業バグパイプ奏者。東長崎機関を運営。自分自身でも予測不可能な人生。建設業→戦場取材→旅行業→出版→軽金属加工→軍事戦争調査→探偵→バグパイプ奏者・・・→→次はなに?
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