【書評】モスの敵はマックにあらず。明暗を分けた戦略は「自社の立ち位置」
- 2015/6/29
- 経済
- まぐまぐニュース!
- 18 comments
出典は、最近読んだこの本です。モスフードサービス会長兼社長の櫻田厚氏の著作。社員や顧客とのファミリー的な絆の強さが分かる本です。
『いい仕事をしたいなら、家族を巻き込みなさい!』櫻田厚氏著 KADOKAWA/中経出版
同業他社はライバルと考えやすいですが、本来、信念も価格帯も異なるのであれば、本当の競合相手は同業他社にならないはずです。
例えば、高級ワインと廉価ワインがあれば、「どちらのワインが勝つか」というのは、本来はおかしな話なのです。高級ワインの競合はシャンパンやブランデーで、廉価ワインの競合はビールやコーヒー、というような感覚であるはずです。
近くに乾物屋が2店あったとしても、食のアドバイザーを目指している乾物屋と、ダシのプロフェッショナルを目指している乾物屋では、お互いが競合ではなく、全く別物です。
同業他社を競合だと視点を定めてしまうから、どちらも似たり寄ったりになってきます。
他業種をライバルに見立てることで、自分たちは一体どこへ向かうべきなのか、自分たちの立つステージはどこなのか、ということがはっきりしてきます。
ラーメン店を経営していれば、近くのラーメン店が競合だと思ってしまうと、その時点で狭いせめぎあいになります。飲食店は決してラーメンだけではないのですから、競合になりうる相手はもっと広いはずです。
お客様のランチタイムを獲得し合う相手が、牛丼店なのか、それともホテルのレストランなのか、町の定食屋なのか、それともウナギの名店なのか、そう考えると、自分たちがいなければならない場所がどういうステージなのかがはっきりしてきます。
そして、それが経営に色濃く反映されていくのです。
御社の他業種におけるライバルは、誰ですか?
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・自社のライバル、競合相手と言える会社(店)は何か。自社の業界や業種とは異なる相手に限り、その名前を2つ、ノートに挙げる。
・なぜそれがライバルと言えるのか、理由をノートに書く。
・社内の人とも話し合う。
2
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。