Apple vs 島野製作所 その力の差は「1,235:1」
- 2014/11/13
- 経済
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~米アップル社を訴えた島野製作所への応援寄稿~
一寸法師のお話、覚えていますか?
昔母が読んでくれたお伽噺の類は、今でも稀に思い出しますね。一寸法師というお噺も、そんななかのひとつです。御椀の舟に箸の櫂で京に上り、鬼退治をして立派な成人男性になり、素敵なお姫様と結ばれましたという立身出世物語でしたね。針で大きな鬼の急所をチクチクやるシーン等は、私が刺されているような、ソワソワする幻惑的な疼きを感じたような。小さくても、相手をよく分析して一点突破することで事態が打破することがあるのだという教訓を与えてくれるよく出来たお噺*1でした。
島野製作所の闘いは、まさに現代版一寸法師の旅
発売後一週間経たずに1000万台を売り上げたiphone 6。巷を「シックス(ハイタッチ付)!」イワセテいる米アップル社(以下アップル)。副題に掲げたように、同社に部材を供給している西日暮里の島野製作所(以下島野さん)が、アップルを独禁法違反等で訴えました。
アップルに対する訴訟提起のお知らせ(http://www.shimano-inc.com/prss_rls/prss_rls_20140912.pdf)
アップルのスタイリッシュかつえぐいビジネススタイルは許される?
本寄稿のタイトルは、その資本金の差を表したものです。島野さんは、アップルの電話を充電する白い紐の一部分を製造している*2ようです。Webマガジン等の記事を参照する限り、訴えまでは以下の流れのようです。
1 アップルと取引を開始
2 増産の求めに応じて設備投資
3 発注が激減して島野さん困窮
4 実はアップルが別会社に発注していて、島野さんの技術を侵害した疑い
5 取引の再開の条件として値下げを要求
6 島野さんが訴訟を決断
アップルに関しては、先日のサムスンとの仁義なき闘いでご記憶の通り、訴訟大国アメリカの大企業にかなり無謀な闘いを挑んだものです。ただ、Webマガジンでも邪推のような指摘が有りましたが、島野さんとしては和解に持込み、取引を継続したいという真意もあるようです。商売の世界で、手練手管を使うことはごくごく当たり前のことですが、訴訟でアップルを繋ぎとめようという妾のような作戦が功を奏するのかは、私はよく判りません。
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