Googleに笑われながら絶滅する日本車メーカーの笑えない現状

※この記事は「まぐまぐニュース!」様より記事を提供いただいています。
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GW中の大渋滞に巻き込まれ、「自動運転だったら楽なのになー」なんて思った方、多いかと思います。ところがこのシステムに関して、「繁華街じゃ危ない」などという反対意見も多いのが実情。しかし、作家でメカ全般に広くて深い知識を持つ作家の大石英司さんはメルマガ『日刊 大石英司の代替空港』の中で、「日本のメーカーも早く自動運転車を出さないと、すべての社が滅びる」と言います。しかも、ほんの5年10年の間に……。

繁華街の運転を考える

自動運転の問題ですが、未だに、繁華街じゃ走れないとか言って来る人がいて絶句します。これは、繁華街のごちゃごちゃした道を走るための技術です。別に、歩行者も自転車もいない高速や北海道の原野を走るためなら、今ある技術で間に合うでしょう。

繁華街の道路は、軍事の世界で言えば、軍艦が飽和攻撃に晒されているようなものです。四方八方から休みなくミサイルが向かって来る。その状況が何十分も続く。それが繁華街の道路。

それを従来の装備とシステムでは間に合わないからと開発されたのがイージス・システム。

自動運転というのは、言って見れば、車がイージス・システムで武装するようなものです。コストは最初は掛かるだろうけれど、いずれは量産圧力が効く。イメージ・センサーは今でもタダみたいなものだし、問題は、レーダーをどの程度のものを装備するか。全車にトランスポンダの装備を義務付けるかでしょう。

現状で、人間がシステムより優れている部分は何だと思いますか? それは冗長性や創造力です。幸か不幸か、コンピュータは冗長性でまだ人間に及ばないし、創造力に関しては、その概念すら持たない。高度1万メートルでガス欠になった時、チャートに載っていない滑走路に、機体を横倒しにして急降下してアプローチするなんていう発想は機械には無理です。

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西部邁

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  1. 2016-2-24

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