フェミニスト議員による「女の壁」はまさに女の敵!
- 2015/9/30
- 社会
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フェミニスト議員の「女子力」がハンパない件
比較的メジャーな話題で恐縮ですが、目下「女の壁」が話題となっております。
今月16日、参院平和安全法制特別委員会における安全保障関連法案の締めくくり総括質疑が、野党の女性議員によって妨害されたのです。
詳しくはJ-castニュース*1、産経ニュース*2などでも触れられていますが、これらを見るに、社民党の福島瑞穂前党首や民主党の小宮山泰子衆院議員、辻元清美衆院議員らが「怒れる女性議員の会」と書かれたピンクのはちまきを頭に締め、それを排除しようとする自民党の男性議員に「セクハラだ!」と迫ったというのです。自民側は女性の衛視を出動させたものの、小宮山議員は「女を利用するな! 女をこうやって使うんだな、今の政権は!」と叫んだと言います(産経のニュースではここの繋がりが今一わかりにくいのですが、あくまで小宮山議員は自民側が女性の衛視を使ったことに激昂しているようです)。
「女を利用するな!」とはどの口で言う……というのは万人が感じたことでしょう。
何しろ、ある野党の男性議員は上の騒ぎに乗じ「自民党の石井浩郎参院議員がセクハラしました」と騒いでいたそうです。
石井議員の事務所の担当者はJ-castニュースの取材に対し、「冤罪だ」とご立腹で応じたと言います。そりゃあ、この状況で性的目的で女性に触ってやれと考える人物がいるとは考えにくいでしょう。いや、しかし、とは言え、今の日本の状況ではそうしたことは斟酌されず、「女性が痴漢だと言ったら痴漢」なのだから、やっぱり石井議員、逮捕されるべきじゃないでしょうかね……。
本件についてはツイッターなどを見ても、女性と思しきツイッタラーが「セクハラ被害者を軽んじる言動、女性の敵だ」と、男性以上に憤る姿が目立ちました。
しかし考えれば「女の壁」の一人、福島前党首は筋金入りのフェミニスト。セクハラについての著書も多く持っていらっしゃる人物です。皮肉ですが、現代の女性がセクハラの訴えをしやすくなったことの何割かは、彼女の功績と言わざるを得ません。
例えばセクハラが騒がれ始めた頃、『創』の1990年1月号では、「女たちが告発するマスメディア」特集が組まれておりました。清水富美子さんの「S・H〔セクシュアルハラスメント〕で浮上した“男社会”の不毛」では福島さんの言葉が引用されています。
「女がそう感じればセクシュアル・ハラスメントなのです」
「痛いといっている人に、ホントに痛いの、痛くないでしょう、と聞くのは愚問でしょう。(中略)その人が痛い、といっているのだから、尊重してあげればいいんじゃないかと思っているわけです」
また、同誌では福島さんご本人も記事を書いているのですが、男性側の「一体何がセクハラなのか、ガイドラインを示してくれ」という要請や、週刊誌の「べからず集」的な特集に対し、
私たちは、ここまで良くて、ここからダメという議論をしているのではない。女にとって嫌なことをやめてくれ、と言っているのだ。だからといって何でもかんでも訴えてやると言っているのでもない。
としています。
「相手の嫌がることは止めろ」というのは正論ではありますが、「だからガイドラインは決められない」というのでは、女性側の思うままですよね。
やはり石井議員、セクハラで逮捕されそうです……。
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2コメント
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痛快な記事ですね。フェミニストの硬直した「女権」拡張主義と、普通の女性の感覚とのギャップについては、これからも大いに指摘してほしいと思います。頑張ってください。
今国会での安保法制騒ぎについては、某民主党男性議員の自民党女性議員に対する明らかな暴力行為についても触れてほしかったと思います。これはけがを負わせているのですから、傷害罪に相当します。しかし自民党幹部と民主党幹部との「手打ち」によってうやむやにされてしまいました。こういう時こそ、フェミニストは立ち上がるべきじゃないのかと思うのですが、なぜ立ち上がらないのかというと、彼らが「親サヨク」だからでしょう。いいかげんな人たちです。
もう一つ、安倍政権は、「女性の力」をしきりに持ち上げて政策に取りいれていますが、ここには、経団連などと結託したある大きなまやかしがあります。これはフェミニズム・イデオロギーが自民党にまで浸透してしまった結果とも、おだてられたフェミニストたちが現実を見ずに言いくるめられている結果とも言えます。以下、ご参考までに。
http://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/6fd741b410e321baaef92ce805928cd3
おお! まさかコメントを頂けるとは思わず、恐縮というか、びっくりしております。
本当、あの人たちは党派主義というか、要は「敵か味方か」だけですよね。
おっしゃる自民党の女性議員に対する暴力行為に、フェミニストが何も言わない件はそれを象徴しています。
リンクしていただいた論考は「女性の社会進出と言うけれども、実際には社会進出しているのは貧しい地方の方じゃないか」というご指摘ですが、ここには「自分たちのイデオロギーのためなら、貧しい者のことなどどうでもいい」というフェミニストたちの下心が露骨に現れているように思います。
同論考では安倍さんの「すべての女性が輝く政策パッケージ」に女性のブルーカラーを増やそうという提言があることに触れ「いや、推奨することではないだろ」とのツッコミもなされていますが、(そしてまたこれはフェミと言うより、経団連の思惑が大かも知れませんが)フェミニストたちを見ていると本当に彼女らは女性の味方ではないのだな、と思わざるを得ません。
左派が本当に弱者に寄り添っているのであれば、それはそれで大変立派だと思います。
しかし、彼らは弱者を政治利用しているだけであるにもかかわらず、「弱者に寄り添うワタシ」という自己イメージにばかり陶酔している。
そしてその自己イメージとは裏腹に、「他者へのどす黒い憎悪」を内面に抱えているように思います。
フェミニストは男性はもちろん、「自分たちの意に添わぬ女性」にも憎悪を抱いていますし、またフェミニストに同調的な左派男性も「自分たちの意に添わぬ男性」ばかりか、「フェミニスト以外の女性」への過剰な憎悪を隠しているように、ぼくには思われます。
それがご指摘のような「貧しい人を政治利用しての、女性の社会進出推進」にもつながっている気がしてなりません。