燃えオタ流・非モテ克服法とはー「燃え」は「非モテ」を救う?ー

「オタク」には「非モテ」以外の生き方がある!

 いつの頃からか、「オタク」と「非モテ」は同一視される様になった。確かにネット上での阿鼻叫喚が如き叫びを聞いていると「オタク」≒「非モテ」 という図式は当て嵌まらなくも無い。個人的な体験を思い返してみても、確かに「オタク」≒「非モテ」 と言えるのかもしれない。概ね間違ってはいない部分もあるだろう。少なくとも、「オタク」と「非モテ」、この二属性の間にはある程度の親和性があるだろう事は否めない。

 しかし、人によっては「非モテ」である事をひとつの「被差別階級」であるとして声高に主張する者達すら居る。2007年6月30日 に起きた「アキハバラ解放デモ」に連なる者達、特に昨今話題となっているイスラムテロ組織「イスラム国」への参加を画策した北大生らと関係が深いとされる「革命的非モテ同盟(革非同)」などは、「非モテ」であることを理由に権利を主張する典型と言える。斯様な者達を見る度に私としては「非モテが被差別階級だから何なのか?」と言いたくなる。

 なぜ、私はそう思うのだろうか?それは畢竟、異性にモテなかったとしても「他に楽しい事を知っているから別にどうでも良い」という事に尽きる。本来、オタクやマニアとは、そうした強靭な趣向につき動かされる者達を指して言うのでは無いだろうか。それが何時しかオタクとは「秋葉原で奇行に耽るもの」と同義となってしまった事は残念でならない。

 そもそも「オタク」に限らず、出会った「異性」をいちいち「恋人候補」として見る事自体がどうなのだろうか?孤独な状態で出会った男女は番いにならなければいけないのだろうか。発情期の畜生ではあるまいし斯様な理屈がある筈も無いと思うのだが。恐らく、すべてはそこに起因するのだろう。

 然しながら、男性の性的コンプレックスは女性のそれと比べて陰鬱で、時として暴力的な衝動へと転化する事がある。いわゆる「非モテを拗らせた」と言うやつだ。思い返せば、2014年「AKB48襲撃事件」や「黒子のバスケ作者脅迫事件」など「非モテを拗らせた」者達による犯行が目立った様にも思える。今年もあと一ヶ月弱、2015年もまた「非モテ」による凶行は起こるのだろうか。

 では「非モテからの脱却方法」には如何なる手段があるのか。ある程度は古谷氏に引用して頂いた通りだと思うのだが、本稿では「オタク」に向けた「非モテからの脱却方法」を散文的に提示していきたい。酒でも飲みながらご笑覧頂ければ幸いである。

→ 次ページ「そもそも何故「非モテ」に悩むのか?」を読む

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西部邁

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コメント

    • A. HITOMI
    • 2014年 11月 29日

    オタクではないただの女であるが、寺崎氏の論考は大変興味深い。
    負の要素しか感じえない、絶望や孤独というもの、それが情熱と紙一重の関係にあり、燃える事、生きる事へのエネルギー源となる。
    であるならば、今の私は完全にエネルギー不足状態に陥っているといえよう。
    これは嘆かわしい事実ではないのか。
    そんな現代を生き抜く為の、若者向け新・絶望論、寺崎氏に(勝手に)期待している。
    最後に一つ反論を加えておこう。
    寺崎氏はオタクではあるが、非モテではないのでは・・・。

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