「非モテからの脱出方法」を考える。

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「非モテ」は「モテ」によってしか解決しない?

 異性からモテない(主に男性側)ことが「非モテ」と名付けられ、いま大きな社会問題(?)になっている。さて、この問題に対して「非モテからの脱却方法」という興味深いエントリーがあったので紹介したい。
非モテからの脱却方法その123」である。これはYoutubeでサブカル系ネットラジオを主催しているmaftyさんという現役大学生のブログからの拝借である。

 さてこのエントリーの中では、maftyさんは「非モテからの脱却方法」として、「非モテは時として犯罪行為すら産む」という危機感の元、「(例えば学生であれば、非モテという階層を固定化している)学校のカースト(所謂”スクールカースト”)から脱出し、その外側で充実した生活をおくること」、ないし「異性にモテたいという願望そのものを滅却すること」などを上げている。
 しかし一方で、「(どうしてもというなら)後進国の女性を金の力で身受けするのも良し」と、即物的な解決方法をも示している。

 ふむ、どれも正解であり、また不正解のようにも思える。では一体、「異性からモテない=非モテ」という問題を解決するにはどうすればよいのだろうか。どうすれば「非モテからの脱却」が行えるのだろうか。いま一度考えてみたい。

「猫を失った悲しみは、猫でしか癒せない」とは、ニーチェの言葉である、というのはウソで、本当は三谷幸喜脚本のドラマ『今夜、宇宙の片隅で(フジテレビ)』における、西村雅彦の台詞(だったとおもう)である。

 つまり私が何を言いたいのかといえば、「非モテからの脱出は、結句のところ、モテることによってしか解決の方策はない」というシンプルなものである。

「非モテからの脱出」に方法論なし

 とは言うものの、ではどうすれば良いのか。ここが滅法難問である。受験勉強の日本史Bとか数3みたいに、「異性にモテること」には明確な方法論のようなものは存在していない。努力と結果が必ずしも比例しない世界だ。

 ルックスが良いとか経済的に富裕であるとか、そういう「目に見えるわかりやすい要素」と「モテ」は確かに相関はしているが、はてさて強固な比例関係ではない。
 ルックスが並でも、彼女を欠かさないプレイボーイはいるし、6畳トイレ無しの貧乏暮らしでも、女にだけは事欠かないという猛者がいることは厳然たる事実である。

 だから「どうやったらモテるのか」「どうすれば非モテから抜け出せるのか」というのは、少なくとも若年層の男性にとっては、憲法改正や集団的自衛権の行使云々以上に、時として重大なイシューとして立ちはだかっている。だから未だにその手の本が出たり、雑誌の特集が組まれたりしている。

 かくいう私は、青春期において確実に「非モテ」側のクラスタの人間であった。高校3年生まで女子とキスをしたことすらなかった。大学に入ると、辛うじて童貞ではなかったが、前線の遥か後方で、ナパーム弾の破裂音を聞きながらブルブル震えている徴兵されたばかりのバリカンの跡が青い、ほとんど「新兵」と言った具合に等しかった。

 しかし、青春期の高揚感は何よりも代えがたく、私は本当は幻想でしか無いのに「大学デビュー」などというものを目指して、色々なサークルの門戸を叩いた。「大学デビュー」というのは「大学でバラ色の青春を送る=異性との交遊」ことであり、自分にもそのチャンスがあると思っていたのである。

→ 次ページ「『大学デビュー』のウソと挫折」を読む

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西部邁

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コメント

    • 小菅 拘一
    • 2014年 11月 04日

    久しぶりの寄稿(そして相変わらずのビーンボールですが)、樂しく拝読させて頂きました。私も同年代で、かつ郡部から出てきて裏原、代官山、中目等というオシャレっぽいラベルを掻き集めて「大学デビュー」することを目論みました。が、ええじゃないかのようないっときの騒擾が去った後は、陰気な「就活」なる第二幕が始まりまして、現実に否応なく引き戻された訳です。

    三十路を歩み始めた今、あの騒擾を経て残ったのは、酒への変わらない憧憬と、それを媒介とする大学時代の上戸の友人数人です。

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