不正はVWだけじゃない。日本メーカーも警告を受けていた過去

※この記事は「まぐまぐニュース!」様より記事を提供いただいています。
 記事原文はコチラ / 他の記事も読むにはコチラ

会社の存続問題にまで発展しつつあるフォルクスワーゲン社の不正ソフトウェア事件。全世界を巻き込んだ騒動となっていますが、メルマガ『週刊 Life is beautiful』の著者で世界的ソフトウェアエンジニアの中島聡さんは、自分だったら絶対にしないとは言い切れないとし、中島さん自身も似たようなケースに遭遇したことがあると告白しています。

VW スキャンダル

フォルクスワーゲン社のディーゼル車に、排ガス検査の時だけ排ガスを減らす特殊なソフトウェアが組み込まれていることが発覚し、会社が存続の危機に陥っていますが、エンジニアの立場から言えば、必ずしも「自分だったら絶対にしない」とは言い切れないと感じています。

ハードウェア/ソフトウェアに関わらず、エンジニアの一番の仕事は、問題解決にあります。コストやサイズや開発期間などの制約がある中で最大限の性能を引き出すのがエンジニアの役割です。

このケースは、「排ガス規制」「コスト」という制約がある中で、「燃費」と「馬力」を上げなければならないという課題を与えられたエンジニアが、苦肉の策として「排ガス検査の時だけ(馬力や燃費を落として)排ガスを減らす」というソフトウェアを作ったことが問題になっていますが、上から与えられた制約が「排ガスを減らすこと」ではなく「排ガス検査に通すこと」である限りは、この手のソフトウェアを作ることこそがエンジニアの仕事であり、必ずしもモラルの問題だとは言い難い面があるのです。

→ 次ページ「中島氏自身も遭遇した「似たケース」とは?」を読む

1

2 3

西部邁

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2014-10-15

    何のための言論か

     言論とは、話したり書いたりして思想や意見を公表して論じることです。公表して論じるというその性質上、…

おすすめ記事

  1. SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…
  2. ※この記事は月刊WiLL 2016年1月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ 「鬼女…
  3. はじめましての方も多いかもしれません。私、神田錦之介と申します。 このたび、ASREADに…
  4.  アメリカの覇権後退とともに、国際社会はいま多極化し、互いが互いを牽制し、あるいはにらみ合うやくざの…
  5.  現実にあるものを無いと言ったり、黒を白と言い張る人は世間から疎まれる存在です。しかし、その人に権力…
WordPressテーマ「CORE (tcd027)」

WordPressテーマ「INNOVATE HACK (tcd025)」

LogoMarche

ButtonMarche

イケてるシゴト!?

TCDテーマ一覧

ページ上部へ戻る