【書評】自称「ツイてない男」が1兆円企業・ニトリを作るまで

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今回の「3分間書評」で取り上げるのは、家具販売大手・ニトリの創業者である似鳥昭雄氏が、自らの半生を振り返った一冊。貧しい家庭に生まれ、青年期も“ツイてなかった”と振り返る似鳥氏。食べていくために始めたという家具販売業で、いかにして成功を収めたのかが、興味深いエピソードとともに綴られています。


運は創るもの 私の履歴書
似鳥昭雄・著 日本経済新聞出版社

こんにちは、土井英司です。

「経営書なんて著者の与太話」と言ったのは、ベストセラー作家の勝間和代さんですが、現在はすっかりその与太話も売れなくなってしまいました。

現在売れているのは、きっちり編集された定番書か、悩める人間向けの自己啓発書、コミュニケーション本ばかり。

そんなトレンドを無視してでも読みたい「与太話」が、本日ご紹介する、『運は創るもの 私の履歴書』 。ニトリ創業者の似鳥昭雄さんが書いて大反響となった、日経新聞「私の履歴書」に大幅加筆した、注目の一冊です。

貧しい家に生まれ、両親に殴られながらヤミ米を配達した少年時代。学校ではいじめられ、成績は散々で、高校生になるまではまったく「ツイていなかった」著者が、自らの手で人生を切り開いていく、そんな半生の記です。

社会人になってからも、就職した広告会社はクビ、女性問題がトラブルに発展、似鳥コンクリート工業の跡継ぎになる路線も変更となり、人生は振り出しに。

そんな著者が、食べていくためにやむなく開業したのが、現在の家具販売のお店でした。

起業してからも散々で、食べるのにも苦労した著者が、結婚を機に変わり、快進撃を続けていく。それでも、社員の不正や店のトラブル、海外展開に伴い起きたトラブルなど、問題は山積みだったようで、これらすべてが、連結売上高4172億円、経常利益680億円、時価総額1兆円の現在のニトリにつながっています(2015年2月期)。

エピソードがすべて刺激的で、かつ渥美俊一先生から教わった理論や著者が実践したことが、経営の良い教訓にもなる、面白すぎる内容です。

さっそくいくつか、ポイントをご紹介しましょう。

→ 次ページ「ニトリ創業者の波乱万丈エピソードとは?」を読む

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西部邁

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