「あのときは良かった」が口癖の社長は、ジワジワ苦しむハメになる
- 2015/11/13
- 経営
- まぐまぐニュース!
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いろんな会社の社長たちを相手にするコンサルタント業も、なかなか大変なお仕事のようで……。無料メルマガ『ビジネス真実践』の著者である戦略コンサルタントの中久保浩平さんも、そんな顧客へのボヤキから入りつつ、準備することの重要性について説いています。
目先ではなく、先を見て
「なにかあったらアドバイスお願いします」と言ってくる人が結構います。
こうした人の相談にのって上手くいった試しがありません。
「なにかあったらなんとかしてくれるのがコンサルタントでしょ」と、間違った認識を持っているからです。
なにかあったことに対しての献策を一緒になって考え、進めていくのが、大雑把にいうとコンサルタントという仕事ですが、実際に進んでいくのは、本人。
ですが、なにもかもやってもらえると思っているのです。
また、「やばくなってきたら相談しますから、その時はお願いします」といってくる人もいます。
「その時がきたらお願いします」という「その時」が、もう既に手遅れであり、手の施しようがなかったりします。
この両者からいえることは、もはや相談ではないということ。
以前「うちもかつては左団扇だったんですよ」と得意気に話す経営者がいて、「いよいよ……」というタイミングでコンサルティングをして欲しいといってきました。
改善点は山積みで、どこからどう手をつけていいのやらという状態。いってみれば、山積みになった課題を1度に全部同時にやりきっていかなければ……というほどでした。
なので、正直にその社長さんに課題を1つ1つクリアするには相当の時間、労力がいりますよと伝えると「はい、死ぬ気で頑張ります」と言っていました。
その言葉を信じ、一緒になって取り組むも、「社長、そろそろ、あの課題については進展があるころですが……」と聞くと、「あっ、すいません、まだ出来ていません」「では、あっちの方は?」と返すと、これまた「いや、それが出張が続いていてそっちのほうも……」という始末。そんなスピード感の無いやり取りが続きました。
結局、この会社は倒産こそ間逃れましたが、V字回復とまではいきませんでした。
過去にどれだけ業績が良かったかどうかなんてことは関係なく、前を向いていない限り衰退の一途を辿るのは目に見えています。
いってみれば、業績の良いときほど、地に足をつけ、先を見据え自社を研磨していかなかければならないのです。
思考停止状態で胡坐をかき、左団扇のままでは、時間だけが経っていき「あのときは良かった」とジワジワ苦しんでいくはめになります。
「なにかあったとき」に決断し行動していては遅く、この先に出てくる様々な課題をクリアしていくことは出来ません。そして、過去の業績にすがっていても、目の前の課題、これから先に起こる出あろう問題や課題が解決されることはないのです。
今日のまとめ
『なにかあったときでは遅い』
・自社・自店で起こりうる問題や課題に対して、常日頃どのような準備をしておくことが必要かを考え、ノートに書き出す。
・自社・自店の先の展望で起こりうる問題や課題に対してどのような準備をしておくことが必要かを考え、ノートに書き出す。
『ビジネス真実践』
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