【朝鮮半島危機】金正恩氏暗殺も? 北朝鮮に残された3つの選択肢
- 2015/8/27
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北朝鮮の思惑
北朝鮮の瀬戸際戦術には、米国も当初、騙されていたし、韓国は多額の援助を北朝鮮にして、開城市に南北共同の工業団地「開城工業地区」も作り、北朝鮮体制の維持を支援してきた。併合すると北朝鮮の統合費用が体制維持の費用に比べて大きいことで、そうしていた。
しかし、この支援を逆手に取って、北朝鮮は開城工業地区を閉鎖すると脅すなど、韓国の好意を蔑ろにしてきた。
そして、開城工業地区を作った北朝鮮側責任者である崔英建副首相が処刑されたと最近報じられた。崔氏の粛清は、疲弊した北朝鮮経済の再生に金正恩氏がどんな手を持ち得るのかを探る上で特に興味深いと言えるが、経済通とされた崔氏は2000年代半ば、韓国との南北経済対話で北側の代表として名を挙げた人物だ。
最初、金正恩第1書記は、日本からの支援を求めて北朝鮮の日本人調査を行い、1人1億円で支援を得ようとしたが、肝心の拉致被害者のほとんどを殺害したことで、日本からの拉致被害者を優先という要求を叶えることができずに、援助金が出ないことになった。
また、中国にも援助をお願いするも張成沢を処刑して、中国との外交・交易の関係者を多数処刑したことで、中国が北朝鮮を見限った。
このため、金正恩第1書記は、ロシアに近づいたが、ここでも援助を引き出すことはできず、ロシアとの交渉をしていた玄永哲人民武力相を処刑した。このため、ロシアからも援助を引き出すことができずにいる。
しかし、そろそろ、金正恩第1書記も金正日の蓄えた資金が尽きてきたことで、国内リーダークラスへの報奨金がなくなり、体制維持が難しくなっている。このため、暗殺事件が多発してきた。
ということで、またまた韓国から援助金を出させようとしている。ここで、またもや瀬戸際戦略を用いてきたのである。
しかし、その瀬戸際戦術も効かない。それに対応した米韓連合軍の「5027作戦計画」ができているので、韓国の朴槿恵大統領も強気で押せることになる。北朝鮮を1日で崩壊できる作戦ができ、そのために、デンプシー米統合参謀本部議長は、現在行っている米韓合同演習をそのまま、実戦に転換するとし、かつ強力な軍団を配備したのである。
また、朴槿恵大統領は、中国との関係も良好であり、北朝鮮が韓国に戦争を仕掛けても、中国が北朝鮮の味方になることはないようにしている。中国とも綿密な連絡を取っている。
このため、北朝鮮は、簡単には戦争を始めることができない。瀬戸際で止めて、外交交渉をするしかないが、その瀬戸際度が足りなくて、満足な結果を得られないことになる。
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