今回までの一連の動き
イ)2012年4月16日、石原都知事(当時)「東京都が尖閣諸島を購入するという爆弾発言」を、アメリカのヘリテージ財団で発表した。それがきっかけになって、尖閣騒ぎが起きて日中関係が険悪になった。安倍首相は、中国を直接名指しすることは避けたものの、「我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中・・・」と「安全法案」の必要性に利用している。今回の安全法案作成に当たり、国民の賛成を得やすくするための雰囲気づくりに利用した。
ロ)2013年2月22日、安倍晋三首相はオバマ大統領との会談に先立ち、米国の戦没者を追悼するためワシントン郊外のアーリントン国立墓地を訪れ、無名戦士の墓に献花した。
ハ)そして今年4月27日(現地時間)、アメリカを再訪した折も、ワシントン郊外のアーリントン国立墓地で無名戦士の墓に献花を行った。
https://www.youtube.com/watch?v=yEQv5IWtAyk
ニ)同4月29日 歴代の日本の総理大臣として初めて米国連邦議会の上下両院合同会議において演説を行い、安倍総理は大拍手で迎えられた。そして、日米同盟は「希望の同盟」であると強く訴えた。何度も拍手とスタンディング・オベーションを受けた。
小泉首相時代に自衛隊イラク派遣前も、安倍総理ほどではないが、似たような経緯をたどっている。
憲法9条は泣いているのだ。
参考までに、憲法9条1は「国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、これを永久に放棄する。」同条2は「前項の目的を達するため、陸海空軍、その他の戦力、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」とある。
「戦争法案などといった無責任なレッテル貼りは全くの誤りであります」と安倍首相は言うが、「憲法9条」をないがしろにしているのは安倍総理自身ではないのか。
よく考えてみてほしい。日本には、50基以上の原発が日本全国に点在する。核格納容器そのものは、爆撃にも耐えるように頑丈に作らていても、冷却装置を動かす電源装置が壊れてしまえば、核のメルトダウンは避けられないことは福島原発1、2、3号機の事故が証明してしまった。万が一ミサイル攻撃を受けるような状況になれば、原発施設はターゲットとされるに違いない。
戦争を避けるには、外交努力しかありえないのだ。
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