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以前も、“偽Appleマークの紙幣計算機”という脱力モノのアイテムを紹介していたメルマガ『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』。今回は、現地のローカルスーパーで見つけたという、日本の超有名ドリンクをパクった商品を取りあげています。こういった模倣品の氾濫には、中国人独特の“合理主義”が大きく影響しているようで……。
模仿 (mó fǎng) まねる
ここまで来るとあっぱれモノです。
住んでいる場所の関係上、ご近所はローカルスーパーのみ。最近ファミマが出来て、文化の香りが漂ってきた感じも。
日用品なんて基本的には現地調達が欠かせないので、週末になるとウロウロと買い物を行うのですが、こんな品が棚に並んでいたんですね。
梅酒がずらり。
見た瞬間、「おっ!チョーヤの梅酒! やったね、ローカルスーパーでも買えるようになったんだ」と。
で、手にとって見たんですが、ここで中国11年目の勘が働いたのです。
ほんの少しですが、なんか違う感じが。。。この感覚って美味いレストランを探す感覚と近いんですが、六感が何となく訴えてくる事があるんですね。
ただ、妙な違和感と何処が違うのかが分からずじまい。あとは価格が40元(800円)。日系企業がここまで、安く販売できるのかなと。一応、確認用に写真撮影。
別の日、ファミリーマートに立ち寄ると、梅酒を発見。急いで確認、それはまさしくチョーヤ梅酒でした。
コンビニに置いていた梅酒の帯ラベルは「CHOYAで俏雅(qiào yā)」。CHOYA文字は金色印刷。梅は完熟した黄色い梅。価格90元(1800円)程度
スーパーに置いていた梅酒の帯ラベルは「QIAOYAで乔雅(qiáo yā)」。QIAOYA文字は金ぽい印刷。梅は青梅。価格40元(800円)程度
漢字は違うも読みは同じ。ボトルも同じでキャップも同じ白。キャップのセロファンも似たような作り。
味はもちろんチョーヤ梅酒の勝ち!と思うのですが、ここまで来ると完全に悪意があるとしか言いようがない。
このような模倣を中国語では「模仿(mó fǎng)」と呼び、以前紹介した「東京ばな奈」もどきなど、まだまだ中国には溢れかえっています。
今日の振り返り中国語
模仿 (mó fǎng) 模倣
音源はココから
俏雅 (qiào yā) チョーヤ
音源はココから
編集後記
中国は今でもこの手の模倣って多いんですよね。例えばナイキのマークを逆さにしたロゴだったり、マークを複数個使って作ったロゴだったりと。
認知度を高めるには、一から地道にするよりは、真似た方が早道という感覚に近いように思えます。
合理的と言えば合理的。フェアでないと言えばフェアでない。
何でアンフェアじゃないのかを、こんこんと教えこむ時間とダントツにブランド力を向上する時間を考えると、教えこまずに圧倒的なブランド力を身につけた方が早いようにも思えてしまいます。
『上海からお届け!簡単3分、写真で覚える生活中国語』
中国の日常生活でバンバン利用している、ちょっとした一言フレーズを現地写真と共に楽しく分かりやすく平日配信中。普通語1級中国人の音源付き。
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