【アドラー心理学】相手のやる気スイッチを簡単に入れる「アイ・メッセージ」会話術

※この記事は「まぐまぐニュース!」様より記事を提供いただいています。
 記事原文はコチラ / 他の記事も読むにはコチラ

人はすべて、共同して生きている。

アドラー先生は、人間は「共同体」として生きていると言いました。

そしてその共同体であるという意識を「共同体感覚」とし、それを明確に持つことが何より大切だと言ったのです。

分かりやすくいえば

「人はみんなで生きているということをハッキリ認識しようね」

ということです。

そもそものところ、人間は劣等感があって当然です。

誰でも、欠点をいっぱい持ち、完璧な人間なんていません。

だからこそ、その欠点を補い合うために、「みんなで」生きることにしました。

ある人は狩りをする。
ある人は、その狩りの道具を作る。
ある人は、その獲物を調理する…。

そんな風に、それぞれの得意分野をいかして、補い合うことで、すべての人が生きやすくなりました。

人間は、カンペキでないからこそ、劣等感があるからこそ、「集団」を作ることができて、そしてだからこそ、よりよい人生を生きることができたのです。

それこそ一人一人がカンペキであれば、すべてをその人、一人でやってしまおうとするかもしれません。

でもそうなると、たとえば病気やケガをしたときに、何もできなくなってしまい、その個人が死んでしまう可能性だってあります。

みんなで協力したからこそ、すべてがよりうまく行ったわけですね。

集団だからこその問題。

ただ、それが常に幸せなわけではありません。

アドラー先生は、集団で生きることには、もちろん問題が生じると言いました。

「すべての人間の悩みは、対人関係にもとづいている」

と言ったのです。

それこそたった一人で生きていたら、そこまで悩むことはありません。
(ただその分、デメリットの方が大きいのですが)

人間同士、色々なトラブルを抱え、それによって人はどんどん悩んでしまうのです。

たとえばですが、

「私は顔が悪い」

ということで悩んだ人がいたとします。
これ、もちろんスタートは「比較」です。

世界中に、人間がたった一人であれば、顔が良いか悪いかなんて分かりません。

他の人と比較して、「自分は相対的に顔が悪いのでは?」と悩んだりするわけです。

ただ、顔が悪いことだけが、悩みの根本ではありません。

「顔が悪くて、その結果、みんなにバカにされるのでは?」
「顔が悪いと、モテないのでは?」

そんな不安があるわけです。

そうなると、結局はそれも「対人関係」となります。

たとえば
「顔が悪いけどモテモテな人生」と
「顔はいいけど、誰からもモテない人生」だったら、
誰もが間違いなく、前者を選ぶはずですね。

→ 次ページ「すべての悩みは対人関係。」を読む

1

2 3 4

西部邁

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2015-3-2

    メディアとわれわれの主体性

    SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…

おすすめ記事

  1. 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がアカデミー賞最多の6部門賞を受賞した。 心から祝福したい。…
  2.  アメリカの覇権後退とともに、国際社会はいま多極化し、互いが互いを牽制し、あるいはにらみ合うやくざの…
  3.  現実にあるものを無いと言ったり、黒を白と言い張る人は世間から疎まれる存在です。しかし、その人に権力…
  4. 「日本死ね」騒動に対して、言いたいことは色々あるのですが、まぁこれだけは言わなきゃならないだろうとい…
  5. 多様性(ダイバーシティ)というのが、大学教育を語る上で重要なキーワードになりつつあります。 「…
WordPressテーマ「SWEETY (tcd029)」

WordPressテーマ「INNOVATE HACK (tcd025)」

LogoMarche

TCDテーマ一覧

イケてるシゴト!?

ページ上部へ戻る