グローバリズムがもたらすのは自国への嫌悪か
尚、国に仕事がないため、多くのフィリピン人が海外に出稼ぎに行っています。例えば、シンガポールには8万人ぐらいのフィリピン人メイドがいます。シンガポールにおいても「人種による分業」が更に進んでいるようです。シンガポール人の知り合いの話によると、「管理職は中国人、肉体労働はマレー人やインド人」といった具合です。そしてやはり、「家事はフィリピン人」でしょう。シンガポールで働くメイドはフィリピン人だけではないですが、以下の記事によると、フィリピン人メイドはシンガポールでは「人気ブランド」だそうです。
|AERA|東洋経済|「家事、介護…暮らしの中の外国人労働者 もう、彼らなしでは成り立たない!」
この記事は、「フィリピン人メイドは質が高い。しかも、日本人より安い。もっと輸入しましょう」と言っているように読めますが、こんなのって、なにかがおかしい、と感じるのは私だけでしょうか。
日本政府は、「(日本人)女性の社会進出」を加速させるために、「家事支援」をする外国人労働者の受け入れを拡大する案を出しました。日本においても、フィリピンやシンガポールにあるような「人種による分業」を進めるのでしょうか。しかも、これは政府の「成長戦略」の一環で提唱されているのですが、一体どんな「成長」を目指してこんなことをしようと考えているのでしょうか。日本人の専業主婦が育児や家事を外国人に任せて労働市場に参加するということは、果たして良いことなのでしょうか(一部の「人材派遣業者」にとってはビジネスチャンスになるでしょうが)。どこか根本的にずれているところはありませんか。
「グローバル化」や「外国人労働者受け入れ拡大」は取り返しのつかないことになり兼ねません。三橋貴明氏が最近「移民亡国論」という本を出されましたが、そのタイトルには「日本人のための日本国が消える!」とあります。大げさに聞こえるかも知れませんが、フィリピンを見れば、それこそがグローバル化の行き着くところだということが分かると思います。フィリピンはグローバル化によって、フィリピン人のための国ではなくなってきました。と言いますか、グローバル化によって、フィリピン人がフィリピン人じゃなくなってきていると言われてもおかしくないのです。もちろん、アメリカのような「移民大国」を民主主義国家の政策として意図的に目指すならそれはそれで良いのかも知れません。しかし、フィリピン人は最初からそういう国を作りたかったのではないのです。普通の日本人もそうでしょう。ならば安倍政権の「成長戦略」をどう受け止めるか、日本国民は真剣に考える必要と責任があると思います。
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コメント
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2014年 9月 08日トラックバック:八重桜の会公式 移民・多文化共生政策に反対する日本国民の会
メイドを雇って働いて20万円稼いで、メイドに15万払えばたった5万しかならない
子供が悪くなる
メイドが7万円本国に送金するから国富の流出である
安倍はバカです
竹中が儲かるだけです
失礼します。
食べ物とかはかろうじて名産、特産が存在しているけど、
言葉、方言は最近では、ほぼ標準語にとって変わってしまった気がします。
もうこれ以上画一化、混血化を進めれば、
超究極的には標準画一化人ができあがるのでしょうね。
どっかでいっかい止めちもらわんとっ、俺んごたる純な九州人は、
超究極的にはたいっ、差別(標準以外は隔離される)の対象になるごたるばいっ。
失礼しました。