『聖魔書』[1-5] 律法記

「聖魔書」特集ページ

 一なる神の十の奇蹟から、十の律法が導かれる。

 第一の律法。
 一なる神は、基点である。

 第二の律法。
 いかなる偶像も、原理的に一なる神には辿り着けない。

 第三の律法。
 一なる神の名をいくら唱えても、それは語りつくされてはいない。

 第四の律法。
 記憶による今の差別化から、時間が生まれる。

 第五の律法。
 対称において、非対称性が与えられている。

 第六の律法。
 世界の複数化から、他者が生まれる。

 第七の律法。
 空間把握能力により、共通環境が築かれる。

 第八の律法。
 生命の認識および解釈において、境界線が引かれる。

 第九の律法。
 祈りは深淵を超克する。

 第十の律法。
 一なる神を信じることは信仰ではなく、信じないことは信仰である。

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西部邁

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