『聖魔書』[1-5] 律法記

「聖魔書」特集ページ

 一なる神の十の奇蹟から、十の律法が導かれる。

 第一の律法。
 一なる神は、基点である。

 第二の律法。
 いかなる偶像も、原理的に一なる神には辿り着けない。

 第三の律法。
 一なる神の名をいくら唱えても、それは語りつくされてはいない。

 第四の律法。
 記憶による今の差別化から、時間が生まれる。

 第五の律法。
 対称において、非対称性が与えられている。

 第六の律法。
 世界の複数化から、他者が生まれる。

 第七の律法。
 空間把握能力により、共通環境が築かれる。

 第八の律法。
 生命の認識および解釈において、境界線が引かれる。

 第九の律法。
 祈りは深淵を超克する。

 第十の律法。
 一なる神を信じることは信仰ではなく、信じないことは信仰である。

→ 次ページ「『聖魔書』[1-5] 律法記の解説」を読む

1

2

西部邁

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2015-9-1

    神概念について ―ある越権行為のまえがき―

     神という概念は、宗教において最も重要なキーワードの一つです。神という概念を持たない宗教にお…

おすすめ記事

  1. 酒鬼薔薇世代
    過日、浅草浅間神社会議室に於いてASREAD執筆者の30代前半の方を集め、座談会の席を設けました。今…
  2. SPECIAL TRAILERS 佐藤健志氏の新刊『愛国のパラドックス 「右か左か」の時代は…
  3. ※この記事は月刊WiLL 2015年1月号に掲載されています。他の記事も読むにはコチラ 新しい「ネ…
  4. 「日本死ね」騒動に対して、言いたいことは色々あるのですが、まぁこれだけは言わなきゃならないだろうとい…
  5.  経済政策を理解するためには、その土台である経済理論を知る必要があります。需要重視の経済学であるケイ…
WordPressテーマ「SWEETY (tcd029)」

WordPressテーマ「INNOVATE HACK (tcd025)」

LogoMarche

TCDテーマ一覧

イケてるシゴト!?

ページ上部へ戻る