シールズも安保賛成派もどっちもオカシイ?~民主主義が分からない右翼と左翼~

大事なのは「日本にとって良いことなのか?」です

また、適菜さんは、それに対して安保法制賛成派が持ち出してきた論理も、全く馬鹿げていると切り捨てます。なんと、安保法制賛成派の一部の人たちは海外、要は欧米や東アジア諸国の要人が安保法制に賛意を示していることをもって「だから安保法制は正しいのだ!!」とも主張していました。要は多数決の範囲を国内だけでなく、海外にまで拡大させてしまったのですね。

この論理の何がバカげているのかというと理由は単純で、集団的自衛権を認めれば自衛隊の活動範囲を活動し、本来日本国家と日本国民の生命と財産を保護する目的に限定されていた任務が、他国の防衛や他国への協力にまで拡大されます。そして、ではどこの国が日本の集団的自衛権に賛成したのかといえば、このような自衛隊の任務の拡大によって恩恵を受け得る国家なのです。「安保法制が通過して集団的自衛権が認められれば、日本の自衛隊が自分たちの国家の防衛に協力してくれるかもしれない」と考えている国家は当然賛成するのですが、言うまでもなくこれらの国家は自分たちの国にとって有利になり得るから日本の集団的自衛権に賛成するのであって、別にそれは日本にとってそれが良いことなのか悪いことなのか?などということとは全く無関係です。にも関わらず、こんな理由にもならない理由を持ち出して「だから安保法制は正しい!!」と言っている連中は全くバカだと適菜収さんは言っているのですね。

結論ありきの不毛な議論は出来れば避けたいものですね

まあ、意見が対立した議論においてはどうしても仕方ないことではありますが、やはり今回の安保法制の議論も賛成派反対派共に、初めから結論ありきの議論で、安保賛成(又は反対)という結論が先にあって、とにかく自分たちの主張にとって有利になりそうな事象を集めては「だから、賛成派(または反対派)は正しいのだ!!」もしくは「だから反対派(または賛成派)は間違っているのだ!!」などといっては、冷静に傍からみれば失笑モノのメチャクチャな論理を持ち出してきて自己満足するといったことが往々にしてありました。

思想を左右で分ける時代って本当に終わったの?

「もはや、右と左で分けられるような時代は終わった!!」などという言葉が決まり文句のように吐かれる現在ですが、このようにしてみるとますます右と左の不毛な対立の溝は深まっているのではないか?とも思ったりします(もっとも、過去の時代の左右の対立というものがどれだけ激しかったのかを私は知らないのですが)。

できることなら「コレは右派の考え方!!コレは左派の考え方!!」などといった無意味でやたらと教条的な思想マッピングにハマり込むことなく、いわゆる左右の意見の対立というものに拘ることなく様々な意見を柔軟に解釈していけるようになりたいものですね。

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西部邁

高木克俊

高木克俊会社員

投稿者プロフィール

1987年生。神奈川県出身。家業である流通会社で会社員をしながら、ブログ「超個人的美学2~このブログは「超個人的美学と題するブログ」ではありません」を運営し、政治・経済について、積極的な発信を行っている。

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